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週刊 上杉隆
【第16回】 2012年10月4日
著者・コラム紹介バックナンバー
上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]

放射能事故の実態をめぐる報道で
ようやく変わり始めた日本の空気感

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現実を直視してこなかった
大手メディアの報道にも変化の兆し

 きのうの毎日新聞一面トップに、その傾向を裏付けるような記事が掲載された。

〈東京電力福島第1原発事故を受けて福島県が実施中の県民健康管理調査について専門家が議論する検討委員会を巡り、県が委員らを事前に集め秘密裏に「準備会」を開いていたことが分かった。準備会では調査結果に対する見解をすり合わせ「がん発生と原発事故に因果関係はない」ことなどを共通認識とした上で、本会合の検討委でのやりとりを事前に打ち合わせていた。出席者には準備会の存在を外部に漏らさぬよう口止めもしていた。

 県は、検討委での混乱を避け県民に不安を与えないためだったとしているが、毎日新聞の取材に不適切さを認め、今後開催しない方針を示した。

 検討委は昨年5月に設置。山下俊一・福島県立医大副学長を座長に、広島大などの放射線医学の専門家や県立医大の教授、国の担当者らオブザーバーも含め、現在は計19人で構成されている。県からの委託で県立医大が実施している健康管理調査について、専門的見地から助言する。これまで計8回あり、当初を除いて公開し、議事録も開示されている〉(毎日新聞 2012年10月03日)

 私への評価はいまだ貶められたままだ。ドイツでの、発してもいない発言を勝手に捏造され、誤報の訂正を行なったものも無視され、講演録にも当たらずに雰囲気だけで私を中傷した匿名の捏造ツイッターのつぶやきをそのまま信じた江川紹子氏などを筆頭とする知識人たちは、当初、福島県などが発表した健康調査などの情報を信じ、同業者の仕事には誹謗で応える始末だった。

 そしてその中に私への感情的な攻撃も含まれていた。

 しかし、私自身は、実はそれでも構わなかった。それも多様な言論空間を実現するひとつの意見だと思っていたし、そもそも、そうした人たちに反論している暇があったら、自分自身は少しでも福島の声を集めていたかったし、その地で発信もしたかったからだ。

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上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]

株式会社NO BORDER代表取締役。社団法人自由報道協会代表。元ジャーナリスト。1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局記者、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者、フリージャーナリストなどを経て現在に至る。著書に『石原慎太郎「5人の参謀」』 『田中真紀子の恩讐』 『議員秘書という仮面―彼らは何でも知っている』 『田中真紀子の正体』 『小泉の勝利 メディアの敗北』 『官邸崩壊 安倍政権迷走の一年』 『ジャーナリズム崩壊』 『宰相不在―崩壊する政治とメディアを読み解く』 『世襲議員のからくり』 『民主党政権は日本をどう変えるのか』 『政権交代の内幕』 『記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争』 『暴走検察』 『なぜツイッターでつぶやくと日本が変わるのか』 『上杉隆の40字で答えなさい~きわめて非教科書的な「政治と社会の教科書」~』 『結果を求めない生き方 上杉流脱力仕事術』 『小鳥と柴犬と小沢イチローと』 『永田町奇譚』(共著) 『ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命』 『この国の「問題点」続・上杉隆の40字で答えなさい』 『報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪』(共著) 『放課後ゴルフ倶楽部』 『だからテレビに嫌われる』(堀江貴文との共著)  『有事対応コミュニケーション力』(共著) 『国家の恥 一億総洗脳化の真実』 『新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか』 『大手メディアが隠す ニュースにならなかったあぶない真実』


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