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牛レバー規制で登場した豚レバ刺しの危険性指摘される

 腸管出血性大腸菌による重い食中毒になることから、厚生労働省は2012年7月に、牛レバーを生食用として販売・提供することを禁止。レバ刺し好きな人のために規制対象外となる豚のレバ刺しを提供する飲食店が増えているが、ネットでは豚の生レバーの危険性が指摘され、ネットで話題を呼んでいる。

 牛レバーが規制されたことから、豚のレバ刺しやユッケなどの提供を始めた飲食店が全国で既に100軒を超えていると見られているが、福岡市のある内科医はブログで、豚の生レバーを食した場合にE型肝炎になる危険性があることを指摘。

 その内科医によると、E型肝炎は海外に旅行した際にかかる輸入感染症であると考えられているが、近年、日本のシカ、イノシシ、ブタにE型肝炎ウィルスが存在することが分かってきたとのこと。そのため、これらの動物の肉や肝臓を、生や加熱不十分で食べた場合に感染する可能性があるというのだ。

 E型肝炎ウィルスにかかると、急性肝炎を発症し、稀に劇症化し、意識障害を起こす重症の肺不全に陥ることもあるという。劇症化し肺移植ができなかった場合、その死亡率は50%以上になるという。その内科医によると、急性肝炎から劇症化する確率はおおよそ1~2%とのこと。また豚肉にはE型肝炎だけでなく、細菌や寄生虫のリスクにある指摘しており「『禁止されていないから』とあまりにリスクに無頓着な人が増えれば、『豚にも規制が必要だ』という話になるでしょう」とコメントしている。

 この指摘はツイッター上でも話題となっており「豚レバーを生で食べるとか、脱法ハーブに近いと思うんだけど」「豚レバ刺しが原因と思われる寄生虫感染症が既に問題になっています。寄生虫研究者としては、はらはらします…」「豚の方がもっと怖いんだけどなあ…」「全く菌のいない豚は販売されていないと考えましょう」などのコメントが寄せられている。
 
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この記事のコメント(1)

  • 36隊隊長

    36隊隊長

    豚はやばいんとちゃうの?昔からよく火を通してって言われていたけど。

    [10月4日 16時30分]

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