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避難指示解除 飯舘村、納得せず 14〜17年案を提示
福島第1原発事故で、政府原子力災害現地対策本部は2日、福島県飯舘村の避難指示解除の見込み時期を2014〜17年に一部前倒しする案を菅野典雄村長と村議会に示した。村側は納得せず、決定は持ち越しとなった。 村関係者によると、政府案は帰還困難区域の長泥地区が17年3月、居住制限区域の中で線量の高い3地区が16年3月、その他の居住制限区域12地区と避難指示解除準備区域4地区の計16地区が14年3月。村が9月に政府に通知した案では、解除準備区域などの16地区は15年3月とされ、政府案が1年早めた。 本部の熊谷敬副本部長が福島市の仮役場を訪ねて菅野村長、佐藤長平議長ら議員と協議した。議員から「14年3月までに除染が終わるのか」と疑問の声が出て、合意しなかった。協議終了後、菅野村長は「話し合いを継続し、早く結論を出したい」と語った。熊谷副本部長は「今後の方向性についてあらためて意見交換する」と述べた。
2012年10月03日水曜日
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