2012年10月2日
よみがえる大正の面影――。大阪市北区中之島で建設中のオフィスビル「ダイビル本館」(地上22階、地下2階)で、2010年に取り壊された大正期の名物ビル・旧ダイビル本館の外観を復元する工事が進み、懐かしい中之島の顔が姿を見せ始めた。
新本館の1〜6階部分に復元した。元のビルから位置や大きさが変わったが、復元部分の9割以上に旧本館のれんがを再利用し、装飾の石材の一部も活用。1925(大正14)年の建設当時の外観をよみがえらせる計画だ。内装も床タイルなどを再利用し、旧本館の1階エントランスホールのデザインを再現する予定だ。
新本館は2013年2月末に完成し、旧本館部分の1、2階に店舗、4階にカフェテリアなど、4〜6階にはオフィスが入居する予定だという。(戸村登)