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できごと
【橋下vs文楽】公開面談詳報(4)給料は10万円、三味線の張り替えは5万円
2012.10.3 22:59
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鶴澤清丈さん「一番やらないといけないと思うのは宣伝、PRだと思います。公演パンフレットに掲載された技芸員の写真も、15年ぐらい変わっていません。宣伝にはお金がかかるのですが、お客さんを呼ぶためには必要で、これは事業として認めていただいて助成してもらえるのか、教えていただきたい」
橋下市長「文楽の広告宣伝は大賛成。ただ、それには観客収入を得るために、どこまで費用をかけるかということが重要になってくる。助成する事業費の中に広告宣伝費を入れるのは当然のこと。こういうマネジメントはぜひやっていただきたい」
鶴澤寛太郎さん「道具のことですが、三味線は需要も少なくなって価格が上がり、60万~80万円が相場。バチは象牙なので、安くても30万円で、上限はないほどなんです。研修生としてこの世界に入ってきた方だと、おおまかに必要な初期投資は350万~450万円になります。また、三味線の皮がへたったり、バチも角が丸くなると使えなくなる。皮の張り替えに2万~5万円からかかります。ところが給料は10万円あるかないかです。実際、生活費がないという状況になってくる。経費が生活費を圧迫しているんです」
《淡々とした口調ながら、切実な現状を訴える寛太郎さん。橋下市長も真剣に耳を傾けていた》
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