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出生前検査の新指針年内作成へ10月3日 4時0分
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妊婦の血液を調べ胎児にダウン症など染色体の異常があるか判定する新しい出生前検査について、日本産科婦人科学会は2日夜、検討委員会を開き、年内を目標に対象とする妊婦の条件など検査の指針をまとめることを決めました。
東京・文京区で開かれた新しい出生前検査の指針を検討する委員会の初会合には、産科婦人科学会に所属する医師のほか関連する学会から小児科や遺伝医学、それに生命倫理の専門家が参加しました。
新しい出生前検査は、妊婦の血液を調べるだけで、胎児にダウン症など3種類の染色体の異常があるか、99%の確率で判定できるとされ、東京の昭和大学病院と国立成育医療研究センターが臨床研究として実施する方針を示しています。
子宮に針を刺す羊水検査などと違って流産のおそれが全くなく、負担も小さいため、急速に普及する可能性がある一方、結果によっては人工妊娠中絶につながるおそれがあります。
このため検討委員会では、今後、指針に盛り込む、年齢など検査の対象とする妊婦の条件や、検査の前後に行うカウンセリングの在り方などについて議論を深める予定です。
2日夜の会合では、来月、一般の人や障害者団体に参加を呼びかけ、公開の意見交換会を開いたうえで年内を目標に検査の指針をまとめることを決めました。
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