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一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。

株式会社学研パブリッシング
CAPA編集部・デジキャパ!編集部

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デジタルフォトコンテスト

2012年6月号入賞作品(評:清水哲朗)

金賞

金賞
「やんちゃ小僧」 増田晋一さん(東京都八王子市)
キヤノン EOS-1DマークIV、EF70〜200ミリF2.8
シンプルな背景に浮かび上がるのは、温泉でぬれた毛並みを気にすることもなく遊ぶ子ザル。作者は野ザル撮影に慣れているのか、特に動じることもなく、しっかりと適切な距離から子ザルと対峙しています。しぐさや表情以外は何も入れない、何も削らない、直球ど真ん中で捉えた渾身の動物ポートレートになっています。これを動物園ではなくフィールドで実践するのは、意外とできそうでできないもの。この1枚だけで作者のレベルの高さがうかがえます。【清水】

温泉に入るサルで有名な、長野県の地獄谷野猿公苑です。温泉からあがった若いサルが、寒さにも負けず、突き出た枝を鉄棒代わりにして、乗ったり揺すったりして遊んでいました。目と目が合った一瞬、シャッターを切りました。【作者】

コンパクトカメラ賞

コンパクトカメラ賞
「秋風が吹く頃」 須田哲充さん(埼玉県上尾市)
パナソニック ルミックスTZ5
“回転しない扇風機”を印象的な光で捉えることで、季節の終わりを見事に表現しています。デスクの周りという何げない日常も、作者の巧みな視点で切り取ればフォトジェニックなシーンになってしまう。コンパクトカメラであることを感じさせない技量の高さに脱帽です。作品イメージを邪魔しないタイトルもいいですね。【清水】

今回はコンパクトカメラ賞に選んでいただき、本当にありがとうございました。夏の終わりの頃に、窓から部屋に降り注ぐもの寂しげな秋の日差しの光景に、妙に哀愁を感じて作品にしてみました。【作者】

佳作

佳作
「それぞれの思惑」 畠山雄一郎さん(宮城県気仙沼市)
ニコン D90、タムロン17〜50ミリF2.8
タイミングを見計らっての撮影。狙いはもちろん、3者3様のしぐさや姿、表情ですが、新幹線入線にタイミングを合わせるため、共鳴というべきある種の偶然性が成立しなければ完璧なイメージに仕上がりません。そこに難しさがあります。【清水】

人々の人生が行き交う場所として、「駅」という空間が好きです。この作品は狙って撮ったものではなく、何げない瞬間が偶然面白い場面になったものです。こういう偶然に出会えることを期待して、これからも僕は駅で写真を撮り続けたいと思います。【作者】

佳作
「終焉の舞」 奥山瑞秀さん(秋田県横手市)
ニコン D80、ニッコール18〜135ミリ
葉桜が大きく風になびいています。花見客はもういませんが、それでもなお静かに存在をアピールする桜に胸を打たれます。生命のたくましさを伝えつつ、余韻の広がるタイトルに、作者の桜への愛情を感じました。【清水】

小野小町の郷里に残る樹齢二百余年の「おしら様の枝垂桜」。今冬の雪で枝が折れてしまい、今はもうこの姿はありません。着物の袖を翻し、艶やかに舞う小町の姿のような桜。写真に残せてよかったです。【作者】

佳作
「冬山」 長瀬佳人さん(愛知県名古屋市)
キヤノン EOS 7D、EF24〜105ミリF4
スキー場の様子をなんとなく撮影したようにも見えますが、建物と山肌をベースに画面構成していることで、点景となっている人物のそれぞれの動きが生きています。組み写真の1枚として構成すると、よりこの視点が際立ちます。【清水】

別件の撮影で行った冬の山。この日は、雲が多い日でした。ふと見上げると、雲の切れ目が建物に差し掛かったので、思わず撮りました。なんとなくですが、こういうものも大切だと認識できました。【作者】

佳作
「二層の世界」 高藤久留美さん(大阪府大阪市)
ソニー α350、55〜200ミリ
夕景に映えるシルエット。それぞれの被写体が絵に描いたような正確さでバランスよく配置されているのは、撮影時にしっかりとしたイメージができていたからでしょう。さりげなく飛行機を取り入れた工夫も評価できます。【清水】

自宅から天保山へは、地下鉄に乗るとわりと近いので、よく撮影に行きます。ここは撮影スポットがたくさんあるので大好きです。この日の夕日も素敵でした。佳作に選んでいただき、ありがとうございました。【作者】

佳作
「どけぇ〜い!」 小林真智子さん(大阪府枚方市)
ニコン D300、ニッコール60ミリF2.8
一見、女性らしくふんわりとした優しいイメージで捉えていますが、見せるところと、そうでない部分のメリハリの付け方が絶妙です。かわいらしいタイトルはご自身が見ていた世界そのもの。続編が見たくなります。【清水】

おいしい蜜をめぐって、体当たりで奪い合いをしているミツバチ同士の様子がおかしくて撮影しました。今回も選んでいただき嬉しいです。ありがとうございました!【作者】

佳作
「パラレルワールド」 若見 瞬さん(兵庫県尼崎市)
キヤノン EOS 50D
どの通路もそれなりに人の往来はあるようですが、狭い空間それぞれの連なりを見事にリンクさせています。画面構成まではできても、そこから先をイメージどおりに写せるかどうかは、運とシャッターチャンス次第です。【清水】

この度は、ありがとうございます。とても不思議な魅力を感じる場所でした。【作者】

佳作
「♪春よ来い♪」 横山文男さん(栃木県宇都宮市)
ペンタックス K10D、タムロン70〜200ミリF2.8マクロ
まず、マンションが立ち並ぶ所に厩舎があるということに驚かされます。それだけに、この異色の組み合わせは斬新ですね。画面左端の幹は目障りとなるため不要でしたが、馬を2頭写したことで主役の表情も生きています。【清水】

街中にある高校の厩舎。窓から顔を出すお馬さん。春風を待ち望んでいるかのように頭を上下させるお馬さんと、マンションとのアンバランスが面白くパチリ。清水先生には、最終まで悩んだトリミングのご指摘、ありがとうございました。【作者】

佳作
「高所の格闘」 村上英祥さん(神奈川県横浜市)
ペンタックス K200D、DA55〜300ミリF4-5.8
余計な色情報をなくしてモノクロ化したことで、視点がぶれず、しっかりと見る側に伝わってきます。欲をいえば、下に空間を入れるなり、何らかの地表風景を加えるなりすると、タイトルにあるようなイメージをより表現できたでしょう。【清水】

鎌倉の海を撮りに行く途中、偶然に出会った光景です。思わず望遠ズームレンズに変えて、夢中でシャッターを切りました。あんなに高い、危険な場所で働いている人ってスゴイと思います。そんな興奮が、少しでも伝わったでしょうか。【作者】

佳作
「スプリングリース」 白鳥 修さん(千葉県千葉市)
ニコン D90、ニッコール18〜200ミリ
春爛漫といったらよいのでしょうか。すがすがしい気持ちにさせてくれます。被写体との距離もよく、あたかも自分が見ているような臨場感があります。このシーンを見て、リースとしてイメージした作者の遊び心も素晴らしいです。 【清水】

群馬県の桜山公園で撮影したものです。椿の花がきれいに咲いている所に遭遇し、桜の花を囲むように撮ってみました。春の花がリースのように見えたのでタイトルにしましたが、まさかお褒めをいただくとは。驚いています。【作者】

佳作
「こたつ」 ぐんじゆうじさん(栃木県下野市)
キヤノン EOS 5DマークII、EF50ミリF1.4
こちらに向かって語りかけるような表情がいいですね。障子の存在も、適度な“ほっこり”感を生み出しています。目の下の影が少し気になるので、ライティングにこだわるとよりぬくもりを感じる作品に仕上がったでしょう。【清水】

和み系でやさしい雰囲気のお嬢さんの魅力を表現できたら嬉しいですね。清水先生にご指導いただいたように、少しずつ補助光の勉強もして、より魅力を引き出せるように頑張りたいと思います。【作者】

佳作
「御仏」 戸端英晴さん(兵庫県加古川市)
ニコン D70、ニッコール18〜135ミリ
コミカルなシーンをよく見つけましたね。興味がないとばかりに仏像にお尻を向けるわんちゃんの表情もいいですが、飼い主も拝むのではなく、仏像にケータイを向けて撮影している奔放さに笑えます。しっかりと現代を記録しています。【清水】

「播磨の古刹」の縁日の日です。朝早く境内を散歩する中年女性が、ピカピカに光る賓頭盧尊者像を、熱心に何度も結果を確認しながら撮っていました。興味がなく、早く次へ行きたいと思っているのであろう愛犬との対比が面白くて撮影しました。【作者】

佳作
「フラワー・イルミネーション」 岡部誠二さん(長崎市)
キヤノン EOS 40D、EF100ミリF2.8マクロ
息をのむような美しい光景。ずっと眺めていたくなります。こういう世界が見つけられるとマクロ表現は楽しくなりますが、光やボケ、背景をしっかり選択できる作者だからこそ、表現できた美しい世界なのかもしれません。【清水】

マクロレンズでの撮影は、肉眼で見た以上の写真を収めることができ、このような被写体を見つけたときは、ワクワクしながら撮影しています。先生の温かいコメントに、とても感謝しています。ありがとうございます。【作者】

佳作
「シュートイン」 久保恵祐さん(和歌山県岩出市)
ニコン クールピクスP300
ポジション選びの妙とでもいうのでしょうか。普段見慣れている位置からではない、俯瞰撮影がとても新鮮。ボールの位置やプレイヤーの表情もいいです。露出をもう少し明るくすると、爽やかな印象になります。【清水】

中庭のバスケットリングで遊ぶ息子を、2階の廊下から撮った写真です。自分のほうに向かってくるボールが、画面に入るように位置取りをして撮りました。【作者】

佳作
「秘密のゲーセン」 西澤勝広さん(埼玉県新座市)
パナソニック ルミックスLX5
タイトルのイメージに引っ張られますが、なかなかどうして、すごい場所ですね。幼少時の僕だったら、怖くて近づけなかったでしょう。救いなのはヤツデの存在。通り過ぎる人物を取り入れると、ストーリー展開できそうですね。【清水】

自己満足で、独りよがりな写真ばかりを撮っていると、ときどき空しくなります(涙)。そんなとき、先生のコメントは何よりも有難いです。いい雑誌に出会えました。もっと勉強します。【作者】

佳作
「祈願」 瀧澤 浩さん(神奈川県鎌倉市)
フジフイルム ファインピックスF550EXR
「これ本当?」と思わず声に出してしまった作品。その意外性に、瞬発力のあるインパクトを感じました。コンパクトカメラながら、ブレ感もよく描写されています。ユーチューブにこの映像があったら、アクセス殺到になりそうですね。【清水】

カメラを向けたとき、ちょうどいい具合に風が吹いて、縄がネコの体に当たりました。そして、そのままいい遊び道具となりました。たまに鳴る鈴の音にも興味津々で、視線が鈴に向いた瞬間が撮れたのもラッキーでした。【作者】

佳作
「陽だまり」 山田益夫さん(神奈川県横浜市)
オリンパス タフTG-615
壁面に落ちた影。意識しなければ通り過ぎてしまいそうなシーンですが、そこに気づくことが作者の写真眼でしょう。この場面に何らかの動いた被写体を取り入れると、前景も背景も面白い生きた作品になります。【清水】

建築中の塀に描かれたイラストに、樹木の影が映り、計器が顔のように見えました。何となくリズム感があり、踊っているようで面白いと思い写しました。このような作品を選んでくださった清水哲朗先生に感謝します。【作者】

佳作
「集中力」 上山茂樹さん(大阪府松原市)
ニコン D300、ニッコール18〜200ミリ
一瞬のシャッターのタイミングにより、印象が全く変わってしまうスポーツ写真。バッター、ボール、野手の動きにドラマ性を感じます。結果論ですが、野手の表情がよく、そちらにピントを合わせてもよかったかもしれませんね。【清水】

この写真は、カメラ片手に散歩をしていて、たまたまソフトボールの試合に出くわして撮影しました。バントの瞬間を狙いましたが、選手、ボール、野手の位置がうまく画面に入るよう、何枚もシャッターを切った中の1枚です。【作者】