任期満了に伴う知事選が４日、告示される。３選を目指す現職の無所属、泉田裕彦氏（５０）に共産党の新人、樋渡士自夫氏（５９）が挑む構図だ。５党の推薦を得る泉田氏、衆院選と連動して動く樋渡氏、それぞれの選挙展開は大きく異なる。【宮地佳那子】

　泉田氏は、民主▽自民▽国民の生活が第一▽公明▽社民から推薦を得て、初の５党相乗りとなった。民主は災害対応を、社民は東京電力柏崎刈羽原発の再稼働について福島第１原発事故の検証が先とする泉田氏の姿勢を、それぞれ評価し、初めて推薦した。泉田氏は盤石な体制で県内をくまなく回る予定。１期から推薦してきた自民が中心となり動くが、街宣ルートや集会は各党と調整している。

　ただし震災がれきの受け入れに慎重な泉田氏に対し県政界などに批判的な意見もある。

　星野伊佐夫・自民党県連会長は５党相乗りについて「応援団を増やしてもらえる。泉田さんも満足だと思う」と肯定的だが「歯車を合わせるのをどうするのか」とも話し、各党との間の調整の難しさを指摘する。

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