牛生レバー:禁止3カ月 馬やこんにゃくなど「後継争い」

毎日新聞 2012年10月03日 12時24分(最終更新 10月03日 12時45分)

 牛生レバーの販売・提供の禁止から3カ月。「失われた味」を忘れられない愛好家は今も多い。主役が抜けた市場では、規制外の豚を中心に激しい「後継争い」が繰り広げられている。【山崎明子】

 東京都内に昨春出店した居酒屋。豚のあぶりレバ刺しやハツ(心臓)、ガツ(胃袋)なども刺し身で出す。店長は「違法ではなく、皆さんが好んで召し上がる。鮮度や衛生も徹底している」と胸を張る。今年7月からの牛生レバー規制を見越し、6月ごろから予約の電話が急増したという。

 「牛でないから安心です」。牛生レバーの提供禁止後、こんな触れ込みで豚のレバ刺しを出す店が増えている。しかし、食中毒対策を研究している医薬品食品衛生研究所食品衛生管理部の山本茂貴部長は「元々豚は生で食べるのは常識外」と驚きを隠せない。生の豚肉は、寄生虫のトキソプラズマやE型肝炎ウイルスなどの細菌による汚染の危険性があり、E型肝炎を発症すると、重症化し死に至るケースも報告されているからだ。9月末、東京都内で開いたシンポジウムで、山本部長は「今回の法規制は鶏肉や豚肉の生食が安全という意味ではない」と強調した。

 後がまを狙うのは豚だけでない。

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