直管型LED照明の規格比較【拡大】
G13陣営優位、JEL側はJIS申請で巻き返し
JEL陣営をさらに後押しする動きもある。電球工業会は今月26日、JEL801への規格統一化を目指し、日本工業規格(JIS)の取得を申請したのだ。来年4月にJIS規格として認められれば官公庁や大手企業などを中心に普及し、「時間をかけてJELが市場の信頼を得るようになる」(大手電機メーカー幹部)。
実際、JELのJIS規格申請はG13陣営にも影響を及ぼし始めた。G13を扱う香港系LED照明大手オプティレッド ライティング(東京都台東区)は「JELの販売も検討する」と併売作戦に切り替えるほか、国内中堅メーカーも「JEL対応を考えざるを得ない」と話す。
オフィスや工場、倉庫など業務用の照明市場は家庭に比べてLED化が遅れており、今後20年間で6億本の代替需要が出るとみられる。G13陣営としては将来的に数兆円ともなる直管型市場で取りこぼしを防ぐためにも、保険としてJELも扱うメーカーが増える可能性もある。
それでも、G13陣営は「導入コストがJELの半分程度になる利点を望むユーザーも多い」(外資系)とし、なおもG13の優位性は揺るがないとみる。景気低迷の中、消耗品のコストを抑えたい企業は多く、JELがJIS規格を得ても未来が保証されるわけではない。直管型の本命を目指した両陣営の主導権争いの行方は、なおも予断を許さない。(今井裕治)