EMフェスタ98 > ミニセミナー
ペットにEM
講師・屋宜 芳文(EM研究機構)
 今や世を挙げてペットブームだ。ペットフード工業会の調べによると、1997(平成9)年10月現在、犬と猫を中心にペットの数は千8百90万匹と過去最高を記録した、という。もはやペットはかつての“主従”関係から、実の子どものように「家族の一員」となり溺愛されているとも。半面、ペットの体臭や便の問題が飼い主の大きな悩みとなっているようだ。
 「立て板に水」とは、講師を務めた屋宜芳文さんのためにあるのではないか、と思うほど弁舌滑らかだ。加えて猫や犬の声態・動態模写で、参加者をぐいぐい引き寄せる。会場に詰め掛けて人に沖縄の人が多ければ、ウチナーグチ(沖縄方言)を織り交ぜるなど、自在に対応した。
 「名前がヤギ(屋宜)なので、担当を仰せつかりました」と、ややもすると硬くなりがちな会場の雰囲気を和らげる。続いて、1人ひとりから飼育しているペットの種類を聞き出す。犬、猫、小鳥、鶏、熱帯魚…次々と挙げられる。中には愛犬を連れた参加者もおり、目ざとく見つけた屋宜さんは、日常の状況を軽いタッチで引き出す。
 「ペットの大きな問題の1つは餌ですね。毎日のことですから…」と言い、ひと区切りつけて「もう1つは匂いだと思うんですが、いかがですか」と問い掛けて、ホワイトボードに前もって書いてある消臭の方法などを順番に説明していく。
 ペットの消臭として「体の匂い対策」<1>ペット用サングレース(サン興産業製)のスプレー<2>シャンプー後にEM1号でリンス<3>餌に1%良質のEMボカシを混ぜる<4>飲み水にEM1号を千〜百倍に薄め混入―するという。「サングレースのスプレーはEM取り扱いの店で売っていますから、簡単に手に入ります。ただ注意してほしいのは犬や猫が嫌がるような掛け方はしないでください。例えば、目や鼻辺りに直接スプレーすると、クシュン(顔を振り、そむける動態模写を入れ)とし、いやがって次からできなくなりますのでね」。会場からは笑いとともに納得した、という雰囲気が伝わってくる。
 スプレーよりも簡単なのは、ペットをシャンプーしブラッシングした後、洗面器一杯分の水にEM1号をキャップ一杯分薄めて掛けてあげることです。犬や猫の体は弱酸性なのでいいんですね―と、実物を手に説明。シェパードは黒光りして艶が出、毛の長い犬はブラシの通りが良くなるとも。ただし、小猫や水を嫌う小鳥には掛けないでほしい、と注意を促した。
 犬に比べて体臭が強いのが猫という。「よく猫が柱や飼い主の足などに体をシリシリー(擦り付けること)しますよね。人間は、あーっ自分をこんなにも思っているんだな、かわいいなーと思う人が多いが、実は猫にしてみれば自分の縄張りであることを他の猫に示すため匂いを擦り込んでいるにすぎないんですよー」と、再び動体模写。腹を抱えて笑う参加者も。
 「知り合いの大型犬2頭が病気がちだ、というので匂い取りも含めて、飲み水にEM1号を混ぜて与えたところ、病気をしなくなった。これは、体の中からの匂いを取るということもありますが、飲ませることで腸内の細菌が活発になって健康になっていくんです」
 続いて「糞の匂い、小屋周り」の匂い対策として<1>直接トイレにサングレースをたっぷり撒く<2>EM1号と糖蜜の百〜10倍の希釈液を撒く<3>ボカシをトイレの砂などに全体の5%ほど混入する―を挙げ、「猫の場合は猫砂(最近は紙製も)に混ぜておくだけで大丈夫です」と胸を叩いた。
 熱帯魚などは水槽にサングレースの1万倍希釈液を週に1回程度入れるとともに、敷石としてEM-Xセラミックスを使用すると、なお効果的―ときめ細かい。
 会場から「畜産の匂い改善はどうすればいいのか」との質問が寄せられ、間髪を入れずに「はいっ、ヤギも家畜ですからね」と、ジョークを飛ばし「基本的には同じですが、飲み水を改善することによって匂いを取り、また、食べ物に混ぜて与える。そして畜舎の中にふんだんにEM希釈液を散布することが大事です」と、屋宜さん。
 次々と挙がる手に、丁寧に応対する。「牛に蠅が多い」「犬を散歩に連れていった後、部屋の中に蚤やダニが落ちたりするが」「痒くて爪で引っ掻くのか、傷ができるが対処法は」などなど。
 これらに対し「蠅はジャカジャカ(ぬかるみ)するほど水分量が多いと出てくる。牛舎の水はけをよくすれば改善します」「散歩中の蚤やダニの対処は難しい。獣医のところで相談してみては…。それと引っ掻き傷も蚤かダニが原因と思われますので、獣医に相談し適切な薬をもらって下さい」と、出来るものと無理なことを明確に言い切った。セミナーの時間が終了しても、屋宜さんの周りには人垣ができいろいろな質問を浴びせていた。(山里)