■「ワールド・ウェルス・レポート2012」発表
2012年6月19日、キャップジェミニとRBCウェルス・マネジメントは「
ワールド・ウェルス・レポート2012」を発表した。同レポートは世界の富裕層の人口、資産状況などのレポートである。
image from
大金持ち / id:takefumi 同レポートによる「
富裕層」とは居住用の不動産、収集品、消費財、耐久消費財などを除いた金額で100万ドル以上の投資資産を所有することが条件となっている。
収入がいくらあっても、投資資産がなければ「富裕層」とはみなされない。
■アジアの富裕層人口が欧米を抜く
「
ワールド・ウェルス・レポート2012」ではアジアの富裕層人口が初めて欧米を抜いた。
アジア太平洋地域の富裕層人口は約337万人となり、北米の約335万人を抜き地域別で初めてTOPとなった。
ただし、資産総額では北米の11兆4000億ドルに対し、アジア太平洋地域は10兆70000億ドルと、北米が若干上回っている。
■国別の富裕層人口ランキング
国別の富裕層を見ていくと人口ランキングは以下のようになる。
1位:アメリカ合衆国(3,068,000人)
2位:日本(1,822,000人)
3位:ドイツ(951,000人)
4位:中華人民共和国(562,000人)
5位:イギリス(441,000人)
6位:フランス(404,000人)
7位:カナダ(280,000人)
8位:スイス(252,000人)
9位:オーストラリア(180,000人)
10位:イタリア(168,000人)
アジア太平洋地域では中国が5.2%増で4位。日本も4.8%増加で2位となっている。富裕層の母数が違うので富裕層人口の数の増加では日本が中国を上回っている。
■生活保護、原発・震災の影響の中で
生活保護受給者の数が毎月増加し210万人を突破する中、日本の富裕層の数も着実に増えている。
原発事故、震災の被害を受けているにも関わらず、日本の富裕層人口は世界2位。
絶対数の増加では中国を上回る勢いで増えている。これを日本という国が
富裕層になれるチャンスの多い国と考えるか、
格差の大きい国と考えるかのか――。
考え方は人それぞれであろう。
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World Wealth Report 2012 from Capgemini and RBC Wealth Management | Wealth Management | Capgemini Worldwide
http://www.capgemini.com/services-and-solutions/富裕層 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E8%A3%95%E5%B1%A4