EMと波動
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講師● 中塚 明 (株)アーバンベスト
滑るような口調である。視線を 外さず、淀みなく飛び出す言葉で会場の客をグイグイ引き込んでいく中塚さん。 「高い波動とか、強い波動とか、ふだん何気なく波動という言葉を使っていますが、いったい波動って何でしょうね」といきなりの質問に、一瞬とまどい顔を見合わせる人達。しばらく考える時間を与えてから「そりゃー難しいですよね。本来は物理学の言葉ですから」と、救いの手を出す。 「原子の底にある不安定な動きが少しずつずれて、波が進む現象で、簡単に言うと人体や物質の持つ細かい振動が伝わる様子といわれています。」と説明。間を置いて「波動の『動』を『長』に置き換えて波長にすると分かりやすいのではないでしょうか」と言い「相性がいいとか」「気が合うとか」の例を挙げた。 その上で、波動測定器のことについて、具体的な説明に移った。 波動測定器とは、オペレーターの皮膚電気反射を読み取り、人体への有効性を数値化するもので、0を起点に−の数値が高いほど異常で−5だと異常信号を発している。逆に+数値が高ければ正常で+5はまぁ健康といえる。測定器では+−とも20点まで測定できるが、21点まで出来るものもあるようだ。 この数値は身に着ける物や食べ物、身の回りの品など長期間使用することによって、体に良い影響が出たり、悪影響が出たりする。数値は日々変動がある。野菜や米、水、魚、培地などが発する波動を測定できる。 そこで中塚さんは、1988年の科学誌ネイチャーに掲載された論文「マジックウオーター」を紹介。それによると 薬の成分の入った蒸留水を次第に薄めていき、最後には全く薬の入ってないと思われる蒸留水を作り、病人に与えると、成分が入った状態と同じ効果を出すようになった。 この成分によらない水の薬品的効果を水の波動という。「同じコップを使用していたとしたら、薬の成分が付着していた、―との考え方もありうると思いますが、それほど、人は精神的に微妙に影響されるということでしょう」と述べた。
そして、件の男性に時計や眼鏡など身に着けている金属類を外してもらう 測定棒を握ってもらい、まずは免疫度から。TVゲームが発するような『ヴォー ヴォー』という音が、会場を包む。この結果は+9点。続いてストレスは+5点を示す。「この2項目では問題ないですね」の判定に、ホッとする男性。 「心臓はどうでしょうかね」。本人の希望で心臓の波動を測定、結果は+2点。少々がっかりしたような男性に「こういった数値を作っているのは主に食べ物だと思いますよ。それ以外には遺伝や職場環境もあります」と中塚さん。
中塚さんは「水道水とEM、何も握らないの三つの実験をしました。握っただけで、こうなんです。離すとまた戻っている可能性もあるんです。良い物を長期的に使えば好影響が出るものと思いますよ」。断定的に結論を示さない中塚さんの誠実的な説明に、会場から拍手が起こった。 |
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