話はたくさんございますが、これからスライドで限界突破の事例と、それから今日午後最初に放映いたしました北朝鮮の状況について説明いたします。 アメリカ・サリナスのカーネーションです。こういう立ち枯れになってもEMの処理が効きます。 同じ場所で、同じハウスでこういうふうに綺麗になります。 もう連作障害とか土壌病害というのはEMですべて解決できるようになっているわけですが、アメリカ・カリフォルニア州は来年から土壌消毒剤が全面禁止になります。そして2年遅れで今度はアメリカ全土が土壌消毒剤が禁止になるんです。今まで決定的な決め手がないというので皆悩んでおりましたが、このことによって、違反者は厳しく取り締まってもいいという安堵感を持ってきました。EMはアメリカでは追い風になっています。 これは伊勢崎のニラです。養豚場の廃液にEMを処理したもので作ったものです。ススキみたいなんですが、このニラは下葉は全く枯れない。収量も時期によっては倍近くという結果なんです。 貯蔵して1カ月後の状態です。 ニラというのは貯蔵するとすぐに真っ黒くなって、もう4日ぐらいで真っ黒になります。そうなると、もう全く長期輸送と言いますか、遠くから送ることは駄目なんです。しかしこれは置いておくと先の方の根が伸びて、新しい根毛みたいなのが動き出している。これは農産物を長期に輸送していくということを考えると、大変な技術革新につながる側面、ベースを持っています。 この中野さん、このへんで皆をおーっと脅かして自慢していたんですね。彼はかつては6トンのフキと取るのに6トンの完熟堆肥を使っていた。しかし、今では300Kgのボカシでほぼ8トン近いフキを取っている。だからもうこれが限界だろうと思ったんです。 そうしたら何のことないですね。こんな調子で出てきちゃったんですね。私はこのEMの持っている限界突破は、収量だけではなくて質の面でさらに大きな内容、例えばこのフキを食べるとたちどころに病気が治ったとかですね、こんな世界に入っていくのではないかと期待しております。 6年間無耕機、耕さないでやっているタイのトレーニングセンターです。このキャベツを収穫するとその下葉を敷いてキャベツの根っこの所にみんなボカシを入れるんです。そうするとこの横のレタスがばっと大きくなって、そして2週間後にはこのキャベツの後にまた次の野菜を植えて…、これをずっと繰り返していくんです。土が柔らかいから耕す必要はなくて、ただ表面を掻くだけ。草のある所は普通の米ぬかを撒いてEMを掛けると、米ぬかが発酵して種を全部枯らしてしまいますから、それで1カ月に1回ずつ収穫するので、年に12回収穫しているんです。これはもう障害を持った人でも高齢者でもこういうことは苗のシステムさえ作っていれば大丈夫なんです。 山形の高橋さんの試験田で、計算上は30俵あるんです。お米を作っている人は拝んでください。日常的に普通のレベルでいけば20俵というのはそう困難な線ではないというところまで来ております。お米が倍になるということは、倍の炭酸ガスを資源として取っているということなんですから、この点をよく理解していただきたいんです。例えば高橋さんのようなことをやりますと、水田から出るメタンガスが全部肥料に変わるんです。地球温暖化の原因になっているメタンガスが。また、それを畜産に使うとあのメタンガスのゲップが全く出なくなるんですよ。凄い量でるんですよあれは。それどころか収量が倍にもなれば、2倍の炭酸ガスを資源として回収するわけですから、今の地球温暖化に対して工業だと言わず、農業の世界もしっかりやっていくと大きな貢献になるのではないかと。 こういうEMをしっかり使った畑でトラクター、中古のトラクターを使ってもこんなにピカピカになるんですよ。要するに抗酸化作用が働くんです。農機具を使ってもまだ錆びている畑はですね、錆だらけの畑だと思ってしっかりEMを使ってください。 千葉県の水谷さんの梨です。右側はこれは三鷹だと思いますが、600gの普通の梨です。左側は2Kgの秋豊ですね。これはこんな大きいのは要らないというなら4個別にならせば小さくなりますが、余りにも大きくて、これを収穫しようとした奥さんが手首を痛めたという有名な話があります。 これはオランダの梨なんですが、この梨をよく観察して欲しいんです。てっぺんになっても、根元になっても、どこになっても皆同じ大きさなんです。 これはリンゴでもEMの波動が上がってくると、どこになっているのも、陰も日向もみんな同じ大きさになり、味も同じになり、色も似てくるんです。これは波動効果なんです。波動効果でみんな均一にしてしまう。EMが本当に利くようになった畑はこういう事が起こります。 パパイヤです。沖縄の人はこれを見たらおーっと言うかも知れません。これもEMを使って下から上までほとんど商品になるという大変な力をそれを示すスライドです。 ソゴウ牧場のマスカットです。岡山の1.5 倍以上ならしているそうです。この1個が60円以上するそうです。1房じゃなくて1粒が。もうソゴウさん本当に仙人みたいな人相になってきた。素晴らしい牛の飼育もそうですけれども、このマスカットも本当に素晴らしい成果を上げて、しかも隔年欠果がなくて、きちんとやっている。 私の家ですが、これは春です。明日ご覧になったら春先にはこうなるということを想像してみてください。 この写真は川越市の環境浄化を進める会の下田さんの提供です。生ゴミでこんなふうに桜草ができたということなんです。すごいことです。 葱がスコップの柄のぐらい太くなったという、これも生ゴミだそうです。 こう見るとスコップの柄がどこにあるか分からないでしょう。こういう限界突破を楽しむということも非常に大事です。 これは茨城県の河内町のEM緑の会の副会長をしておられる堺さんの提供なんですが、子どもと比較してみて下さい。 米の研ぎ汁で、このように発酵液を作りました。 そしてアオコのいっぱい生えた池、これは写真だからよく分からないんですが、その池にずっと米の研ぎ汁を流しました。 写真の関係でよく綺麗になったかどうか分からないんですが、 こんなふうに金魚まできれいに見えたという。たうした事はもう日常的にやれるわけです。 香川県横山牧場の牛ですが、平成9年10月の高松市の畜産共進会で最優秀賞をもらったEM牛なんです。これは2.7 歳ですから4歳になったら多分1トン超えるだろうと思います。 皆さん1トンの和牛というのを見たことないでしょう。これは約1トンの976Kg。買った時の値段が18万円、そして売った時は110万円で売れたそうです。18万円の牛というのはヒネ牛と言いましてね、大概太らない遺伝子の悪い牛ということになるんですが、西尾さんはその牛を買ってきた。そしてEM−Xの静脈注射をやるんですよ。15ccから20ccぐらいを生理食塩水と3倍か4倍ぐらいに混ぜてやるんですね。そうすると牛の遺伝子がちゃんと正常になってきます。大きくなると彼は30ccとか40ccとか量を増やしていると言っていましたが、結果的には肉の上に肉が盛り上がった牛になってしまった。 この方が西尾さんです。今までだと素質が悪いと言われたものでも、初期の段階で遺伝子を正してくれたら、もう本当にすごいものに変わるという、こういう一つの事例ですね。 これはタイのバンコクの郊外にありますランカバンのゴミ処理場で、EMで処理していますから去年の12月に皆でそこを見に行ったんです。誰も鼻を摘む人はおりません。ゴミの匂いはありますが、周囲に行くとそこにゴミ処理場があるということは分からないくらいですね、カラスもいないし、ハエもほとんどいません。 タンクでEMを撒いて埋めていくんです。 こういうふうに埋めた後、3カ月ぐらいしたらもう一回掘り起こすとプラスチックや何かがまたボロボロに分解をしていくんです。インドネシアではEMをかけて、そしてリサイクルできるのは取って、最後に残ったビニールや生ゴミも全部そのまま発酵させて、それを今度はフルイに掛けて有機肥料にしているんですね。とってもよく利く肥料なんで、幾つかのNGOはそれで費用を賄っている。 今のダイオキシン問題は燃やさなかったら出ないわけですから、設備がなければそういう形でやっていくという方法もあるんです。ですから産業廃棄物処理でゴミだけじゃなくて重金属の問題についてももう既にお話したとおり、EM技術を活用していけば、ほとんど処理できますし、それから焼却の場合でも先ほどのような処置をし、さらにEMセラミックスやこのEM技術を総合的に併用いたしますと、廃棄物、焼却灰や石炭灰が立派な資源として活用できるようになるんです。 北朝鮮のお米です。今まで7.8トン/haというのが歴代最高なんです。ここは、その調査の結果で8.8トン/haあると。1ヘクタールあたり1トン余りの増収なんです。高橋剛さんはこれを見てうかうかしていたら日本はみんな追い抜かれると言っていましたが、お米そのものは大豊作で、トウモロコシもEMを使った所は本当にうまく取れていまして、食料問題は基本的には解決しております。 これは過去型です。9月1日から過去2年間途絶えていた食料配給性が完全に復活をしています。ですから、実際にキンジョンウィルが総書記になった時のあの皆さん踊っている姿を見ると、やせ細ってよたよたしていたわけじゃないですよね。あの姿が常識だと思っていただきたい。 今年、北朝鮮は私が9月に行く時までにEMを7万2,000トン使っていました。多分、年内の秋処理も入れますから1年間でみますと10万トン使っていると思います。7万2,000トンというのは日本の72年分です。日本はまだ1年間に1,000 トンしか使っていません。ですからこうなりますと、EMを入れようが、入れまいがもう全部できるということになります。 来年度は20万トンEMを使うという計画で進めております。もしこれをやりますと200万ヘクタールの農地全部ということになりますから、多分に北朝鮮は200万から300万トンの穀類が余る計算になります。だから来年は北朝鮮は食料輸出国になると、私は前のビデオに出ておりました会議の時にもそういうふうにお話をしました。 それと同時にもう地域全体が使われると、病気はほとんど発生しないのではないかと。今水処理にEMを使っていますので、そういうことを含めますと世界で一番病人の少ない国がここ2〜3年うちに出てくるのではないか。今食料はもう解決しました。後はエネルギーの問題、他にもいろいろありますけれども、健康の問題も同時に解決できると、もうここ数年ですべて問題は解決できるだろうと。そうすれば社会主義の理想を追及しながら、堂々と国際社会の仲間入りできるのではないかと、そういう期待をしています。 ずっと果てしなく行けども行けども黄金の稲穂です。 倒伏しているんじゃないんです。これなんかも13〜14俵ぐらいあるんです。試験圃場の看板です。 この野菜見てください。ちょっと行くとこう右側から果てしなくすごい白菜畑です。5〜6Kgから7〜8Kgの白菜がざらに取れると言っていました。 これをやっている農家の人が、まるで魔法にかかったみたいだと。もう土がほかほかになってきて、ミミズも増えるし、農薬や化学肥料は全く要らなくなるし、そして何と言っても味がおいしい。そしてすべてが同じようにできる。もう本当に魔法に掛かったみたいで、この魔法が永久に覚めないようにしてくれと、そういうふうに言われたんです。 ですからそういう意味ではEMの本当の力が北朝鮮の国家プロジェクトになっておりますから、それではっきりと証明されるのではないか。ショボショボとではなく、大きな規模で使えば、あっという間に成功するんです。小さい所で論議しているから全体の高波動と言いますか、それが伝わらないためにいろんな論議があるだけなんです。 この豆を見てください。今まではこの3分の1も付かなかったそうです。EMを使い出してこんなふうにすごい実が付くようになった。インドネシアでも1つの豆にせいぜい120〜130粒から多くて200粒しか付かなかった。でもEMをやり出したら1,200粒ぐらい付いたというんです。 EMの分工場です。現在60カ所にこのようなEM製造の分工場があり、全国に普及できる体勢となっています。 こういうことで、私たちはこれから食料に困っている国を含めて、国単位で対応してくれるところを優先してお手伝いしていこうと考えています。今までのようにいろんな学者へ頼み実験をし、いらん論議をして、そして長い時間をかけお金を使うということはもう今後一切やらない。結論がすべて出てまいりましたので、その結論を理解して入れてくれるところをやっていこう。 ですからベトナムも北朝鮮に負けじとすべての産業にEMを使うということを約束しておりますし、12月にもう一度詰めます。これは法律で決めなさいと、EMを使うということを国民の義務にしなさいということをこの間言い渡してあります。これはなぜかと言うとですね、健康を守り、環境を守り、あらゆるものをリサイクルするのは当然国民の義務だと。この義務を違反するのは罰則を作ってもいいんだと。このくらいのことをしないと21世紀は本当の展開は無理だと。北朝鮮やベトナム、今はミャンマーもずいぶんやっていますが、今パキスタンも似たようなことで動き始めました。エジプトもカイロの水をEMで処理して、砂漠の緑化や農業の水資源として大きく動き始めました。こういうことでほぼ狙いどおり2001年までには全世界にEMを認識させて、かなりの国々がその恩恵を受けて、21世紀の夢を語れるようになるのではないかと、そういうふうに考えております。 現実に北朝鮮の報道と、私の説明の大きなギャップがあります。これは仕方がないとは思いますが、私は直接行って、私の手で確かめ、私が写真を撮り、そしてあそこの人達がビデオもカットせずに私たちに渡してくれた結果なんです。そして紀元2000年には北朝鮮でEMの世界会議をやろうという提案が来ております。こういうことですので、このギャップの誤解がないように、これから暖かく見守っていただきたいと思います。 だいぶ結論めいたお話になりましたが、これからさらにEM技術のレベルを上げて、そしてより多くの人がこの恩恵、EMの恩恵が受けられるように、これからも皆さま方のご協力をお願いいたしまして、私の総括講演といたします。 【ひが てるお】 |
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−1997.11.8
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