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真紀子文科相が本格始動 一転低姿勢で職員に協力要請
職員を前に就任のあいさつをする田中文科相
Photo By 共同 |
野田第3次改造内閣で入閣した田中真紀子文部科学相らが2日、前任者からそれぞれ引き継ぎを受け本格始動した。真紀子氏は職員を前にしたあいさつで、外相時代に官僚と激しく対立し更迭されたことを念頭に「いつぞやは運が悪かっただけ」と述べた。共同通信社の世論調査では、真紀子氏の起用を評価しないとの回答が53・8%に上り、厳しい船出となった。
真紀子氏は午前、前任の平野博文氏から大臣室で引き継ぎを受け、「いじめやエネルギー問題で、違った視点から平野氏や内閣の思いを加味して最善を尽くす」と決意を表明。引き継ぎ書に署名した。
その後、同省内の講堂で職員に就任のあいさつ。小泉純一郎政権で外相を務めた際には人事などをめぐって官僚と激しく対立したため、真紀子氏の文科相就任に戦々恐々としていた同省職員も多い中、「皆さんの専門家としての知識をフルに動員してもらわないと何もできない」と、一転して低姿勢で協力を要請。「役所と対立しようとは思っていない。いつぞやは運が悪かっただけ」と笑いを誘い、「今回、肝に銘じているのは極めて慎重に皆様の声、現場の声を聞くこと。力を合わせてやっていきたい」と強調した。
平野氏は「田中氏は発信力、発言力が強い人。道半ばだが、新大臣に思いを引き継いだ」と持ち上げた。
ただ、「そのうちにわがままぶりを発揮して、省内や政権は必ず混乱する」(永田町関係者)との見方も。真紀子氏は閣議後の会見で、政府のエネルギー戦略を「大変矛盾している」と批判した1日の自らの発言について「閣外にいて枝野幸男経済産業相らから意見を聞くこともなかった。軽々には発言できない」と釈明。藤村修官房長官も「内閣にさまざまな意見があるのは当然だ。全員が金太郎あめの発言をするのはおかしい」と擁護に必死だった。
野田佳彦首相が次期衆院選を念頭にした発信力強化や党内融和などを期待して起用したが、共同通信社が1、2両日に実施した全国緊急電話世論調査では、真紀子氏の文科相起用を評価しないとの回答は53・8%。「評価する」は34・6%にとどまった。圧倒的な国民的人気を受け“目玉閣僚”として外相に起用された時とは正反対の厳しいスタートとなった。
[ 2012年10月3日 06:00 ]
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