星出宇宙飛行士:2度目の船外活動…電気分配装置を交換
毎日新聞 2012年09月05日 20時56分(最終更新 09月06日 01時10分)
国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の星出彰彦飛行士(43)は日本時間5日夜、8月末に続き2度目となる船外活動(宇宙遊泳)に挑んだ。前回は時間切れとなって中断したままだった新しい電気分配装置の取り付け作業を完了させた。
宇宙服姿の星出さんは午後8時過ぎ、ISSの外側に姿を見せ、ロボットアームに乗って装置がある場所へ移動した。
装置は、太陽光発電した電気をISSに分配する機能がある。4台のうちの1台が故障したため、交換することになった。だが前回は、電動工具で新しい装置をボルトで留める際、規定された締め方ができなかった。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、ボルトが入るISS側の穴に、細かい金属ごみが付着していたことが原因とみられるという。このため、星出さんらは前回の作業後、地上のスタッフと相談。ISSにあった金属製ワイヤの編み込みをほどいて急きょブラシを手作りした。
星出さんは5日夜、このブラシをボルトの穴に回転させながら出し入れし、ごみの除去に取り組んだ。