外環道:着工式 関越−中央ー東名結ぶ16.2キロ
毎日新聞 2012年09月05日 12時16分(最終更新 09月05日 12時34分)
国土交通省と東京都が整備を進めている東京外郭環状道路(外環道)のうち、関越道、中央道、東名高速の3路線を南北に結ぶ約16.2キロの区間が5日、着工した。総事業費は約1兆2820億円。連結されると、一般道で1時間程度かかる関越と東名の乗り継ぎ時間が約12分に縮まる。都が招致している20年東京五輪までの開通を目指す。
この日午前には世田谷区大蔵の東名ジャンクション(JCT)予定地で着工式があり、羽田雄一郎国交相、石原慎太郎都知事ら約200人が出席した。
着工区間は66年に都市計画決定され、昨年12月に国交省が着工を表明した。大半が地下化されるため用地買収が必要なのはJCTやインターチェンジ付近だけだが、昨年度末までに1割弱しか取得できていない。大気汚染や地下水汚染を懸念する反対運動も周辺で起きており、着工式でも反対派約30人がシュプレヒコールを上げた。
外環道は現在、埼玉県南部を中心に34キロが供用され、千葉県方面に延びる16キロは15年度に完成予定。将来的には東名JCTの南側にも延伸して85キロにする計画がある。【柳澤一男】