第二東京弁護士会:新人弁護士の就職支援「はなさき記念館」 「事務所なし」に格安賃貸、初の入居者が“巣立ち” /東京
毎日新聞 2012年09月09日 地方版
就職先の弁護士事務所が見つからない新人弁護士が活動する中野区野方6の事務所スペース「はなさき記念館」が開設されて約9カ月。8月下旬、初の入居者だった男性弁護士が就職先を決めて、記念館を巣立った。司法試験の合格者増を背景とする「就職難問題」に対応しようと、記念館開設に努力した第二東京弁護士会(二弁)の関係者は「記念館を通じて先輩弁護士たちと知り合い、次のステップを踏み出しつつあることは喜ばしい」と話した。
記念館は木造2階建てで延べ223平方メートル。二弁会員弁護士の顧客から遺贈された土地に新築した。広さ十数平方メートルの部屋が七つあり、利用料は光熱費などを含め月5万円と格安だ。開館以来、計7人が利用し、現在4人が部屋を事務所にしている。