異色座談会 年収3億円×年収300万円 開成→東大 同じ学歴でもこんなに違う生活と考え方

2012年09月25日(火) 週刊現代

週刊現代賢者の知恵

upperline

A それは資本主義経済の一つの帰結にすぎない。

C だから嫌なんだ。俺がさっき「労働からの解放」と言ったのは、資本主義からできるだけ距離を置きたい、という意味でもある。

B まあまあ。つまりCくんは、単純労働者にはなりたくない、かといってAくんのような資本主義の権化のような人間にもなりたくない。でも権威は欲しい。それで『山月記』の虎みたいな、世間に順応できない人間になってしまった、というわけだ。

A お前の長期的な人生のビジョンはどうなってるんだよ。

C 一つだけわかってるのは、このままイソ弁やっててもジリ貧だってこと。知り合いにソーシャルアプリでメチャクチャ儲かっている奴がいて、ああいうことを始めようかと。

A 現状維持よりはよっぽどいいな。ビジネスマンの常識だけど、一度下がり始めた給料が、同じ仕事をしていて再び上がることは絶対にない。儲かるビジネスは、業績のいい時にジョイン(参加)するか、新しいことを始めるか、二つに一つしかない。

B Cくんは家族はどうするつもりなの。

C もちろんこのままの給料で東京で結婚・子育てをするのは不可能です。だからいま考えているのは、フェイスブックとかのソーシャルメディアを使って、「東大卒の弁護士」ブランドに飛びつく金持ちのお嬢さんを捕まえることです。

A 年収300万円で?

C 世の中には「ウチのダンナは東大卒の弁護士なんです」と一生言い続けたいだけの人種が絶対いる。もちろん、容姿などにはいっさい条件はつけない。

B だったらそれこそ、地方で弁護士やればいいんじゃない? 開成→東大の弁護士なんて見たことない、という田舎の金持ちを捕まえればいい。

C いや、僕は東京に残りたいですね。いつかは天下国家を論じるような立場の人間になりたいですから。

A 本当にプライドばっかり高い奴だな。

日本はどこで間違えたのか

C Bさんに訊きたいんですけど、地方公務員やってて、いまの国会のアホさ加減はどう思うんですか?

B 国政? 正直言ってどうでもいいなあ。

previous page
5
nextpage


最新号のご紹介

underline
アクセスランキング
昨日のランキング
直近1時間のランキング
編集部お薦め記事
最新記事