Aug 12, 1997
いまごろはみんな UO で最初の組織的戦闘について読んでくれていると思います.UO Vault に掲載されていますし,OWO でも掲示されるはずです(少なくとも送りました).戦闘は LoP (League of Pirates) の司令部の建物をめぐって戦われました.PoDW (Pirates of Dark Water) が襲撃したのです.ですが,もし詳しく知りたければそちらを読んでください.今はまた新しいニュースがあるのです! わたし,新聞屋のキャボット (Cabot the Herald) は美しい街ベスパーでまた発生した 2つのギルド間の戦いをおしらせします.
ウルティマ・オンラインとギルドの誕生以来,ギルドどうしの差異は熾烈な,しかし無害な戦いである,フレームウォー(訳注: flame war; 掲示板やニュースグループなどでの口喧嘩)で解消されてきました.フレームウォーは他のギルドに対する挑発や悪口などの交換です.これでは当然なにも解決しませんが,ギルドどうしが戦うこれが唯一の方法だったのです.いまブリタニアにあって,新しい道が開けました.これまで状態は昨晩の東部標準時で真夜中ごろ,すべて変わったのです.LoP の統治委員会ビルが PoDW の大勢のメンバーによって襲撃されたのです.これは初めての組織的戦闘であり,LoP は敗退したものの,武力を奮いたいという血をたぎらせた LoP の欲求のおかげで,わたしは今晩戦われた衝突の様子をレポートすることを許可されました.LoP は今回に限りキャボットを殺さないと約束し,わたしを驚かせました.LoP は TOC (The Obsidian Circle) と対決するところでした.かれらは自分たちの勝利を確信していて,ヘッドラインに名前が出ることを期待し,わたしが戦場で取材と撮影を行うことを許可したのです.(訳注: Herald は新聞屋と訳したが,ORIGIN が公募で採用したニュース記者のことらしい.かれらが書いた記事は公式サイトのニュースのページに掲載される.)両軍はほぼ対等に見えました.LoP は兵員を編成しながらベスパーで待機し,キャボットの邪魔をしないよう命令を出していました :).プレートメールで身を包み,ハルバードなどの強力な武器で武装した戦士が少なくとも 5名いました.TOC にもそのような連中が少なからずいました.わたしは TOC の軍勢を調べに砂浜まで行きましたが,歓迎してはもらえませんでした.連中は性悪で,わたしの姿を見えたとたんに火の玉が飛んできました.わたしは街へ火の玉に追われながら逃げ戻り,スクリーンショットでわかるようにきわどいところでしたが,角を回ってなんとか逃れることができました.(訳注: 矢や火の玉などは目標を追尾して進路を変えられる)
わたしが LoP のところにもどると,攻撃前の最終準備段階でした.混乱を避けるためにユニフォームを揃えようとしています.前回のときと同様,青と黄色でした.全員が揃えることはできませんでした.それでもかれらは気に留めず,わたしは戦闘の期待にすっかり興奮して TOC に死を!!と叫びながら先頭に立って突撃していきました.すぐに TOC の何人かが追ってきましたが,LoP がハルバードや剣を振りまわしながらすぐ後に続いてきました.
戦闘は熾烈で,長時間にわたりました.LoP は持てるすべてを TOC に向けてぶちまけたものの効果はありませんでした.TOC の魔術師が石の壁と毒のスペルをやたらとばらまくため追撃が止められてしまうのです.LoP は 3,4名を失い退却を余儀なくされました.TOC は LoP を簡単に打ち破ったと思って小躍りしていました.倒れた戦士は復活し,LoP といっしょにベスパーへ戻って再装備して反撃の準備をしました.LoP はこんどは魔術師を倒すための作戦を練りました.簡単な仕事ではなく,勇敢な射手が魔術師を集中的に狙い,やたらめったらに矢を射かけました.混乱は大変なもので,おそらく魔術師を数名倒したか,それともスペルが切れたのでしょう,魔法が小止みになりました.LoP は蛮勇をふるって TOC に突撃し,敵軍を分断しました! LoP の弱いメンバーが敵を引きつけ,その間に主力が敵の頭蓋を割ってまわりました.TOC も一方的にやられたわけではありません.完全に武装しているし,回復のポーションを山ほど持っていたのです! おかげで体力は無尽蔵のようでしたが,ポーションを無限に持つことはできません.LoP はがんばって,かなりがんばっていました.わたしはクレイジーなオーバーロード (OverLord) という LoP のメンバーがひとりで 4,5人に囲まれているのをみて笑ってしまいました.なにがおかしかったって,彼は敵をぶちのめしていたのです!
LoP は TOC を力で打ちのめしました.TOC は数では勝っていたものの,装備で劣っていたのです.LoP は力技で敵を消耗させました.戦いが始まって 15分,趨勢は TOC 優勢から LoP の勝利へ傾いてきました.TOC は散開して森の中に逃げ込み,腕に自身のあるものも最後に罵声を浴びせてから,しっぽをまいて森へ逃げていきました.LoP は勝利に沸きました.わたしは連中にまじって,戦勝記念撮影をしようと申し出ました.そして予期すべきだったかもしれませんが,ひとりがキャボットはきたねえと言ったのです… こんなのあり? 結局連中は LoP でした.わたしはすぐに退散しました.新聞屋としての仕事は済んだし,LoP はわたしを殺したがっているのです.
しかしわたしも戦場からてぶらで去ったわけではありません! かなりの戦利品を獲得したのです! わたしのパックを見れば,LoP のユニフォームがあるのがわかるでしょう(早くこいつを燃したくてたまりません).また LoP の強力な戦士のひとり,ディシマタ (DECIMATOR) の首もとってきました.TOC 側の戦死者からプレートメールも手に入れました.新聞屋の仕事はときとして危険かつ面白いもので,いつも新しい経験ができ,収穫も悪くありません!
ベスパーのベテラン記者 CaBoT
著者: CaBot
翻訳: T.Yach
訳注 - UO Vault 内にあるページ,Fighting Fever Hits Vesper の翻訳です.前回の戦争に引き続き,好戦的なギルドの戦いを記録したものです.
どーでもいいけど,新聞屋 (Herald) ってこんなでいいのか?(笑).こいつがいちばんあぶないじゃないか! 前回は LoP の敵に回って大活躍(?)するし,今度は LoP 側の先頭に立って突撃するとは… 戦場の犬ってこのことか…