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最終更新:2012年10月2日(火) 23時49分

オスプレイの低周波音、基準値超す

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 新たに、3機のオスプレイが普天間基地に到着しました。地元の反対を押し切る形で配備が進む中、飛行時の「低周波音」が「環境影響評価書」の基準値を超えていたことがわかりました。

 2日正午過ぎ、3機のオスプレイが沖縄県・普天間基地に到着しました。日米両政府の間では、「アメリカ軍施設内に限る」とされたヘリモードでの飛行。しかし、1日と同様、住宅密集地の上空で固定翼モードからヘリモードへの転換を行っていました。これで、一時駐機していた岩国基地の12機のうち、9機が沖縄への移動を終えたことになります。

 基地のゲート前では、住民たちが抗議の声を上げ続けていました。
 「転換モードで飛んでいる状態も見ましたので。この危険な状態を町の上でやるのは、全く約束破りだと思う」(住民)

 安全性の問題と共に、オスプレイの騒音も問題となっています。琉球大学の渡嘉敷健准教授が宜野湾市の上大謝名地区で騒音を測定したところ、これまでに最大90.2デシベルを観測。これは、大型トラックが目の前を通過する時の騒音に相当すると言います。

 さらに・・・。
 「(オスプレイでは)低周波音の問題が加えられる。(騒音問題は)ますます大きくなる。(従来のヘリに比べ)決して騒音低減にはならない。むしろ逆になってしまう」(琉球大学・渡嘉敷健准教授〔環境工学・騒音〕)

 低周波音は人の耳には聞こえにくい低い周波数ですが、イライラ感や耳鳴りなどのほか、建物の窓が振動するなどの影響を引き起こすというものです。

 国が沖縄県に提出した普天間の辺野古移設に向けた環境影響評価書の中では、この低周波音の目安の値を定めていますが、渡嘉敷准教授の測定では40ヘルツなどの周波数で精神的な影響を起こす目安の値を上回る結果となりました。

 渡嘉敷准教授は、この低周波の数値がオスプレイ$G$OB>$N73MQ5!$rBg$-$/>e2s$C$F$$$k$3$H$,4QB,$5$l$?$H$7$F!":#8e!"$5$i$J$kD4::$,I,MW$@$H$7$F$$$^$9!#

 「可能なかぎり早く野田首相にお目にかかって、一日も早い普天間の移設・返還、そして、一日も早くクローズすることを強く申し入れたいと考えているところであります」(沖縄県・仲井真弘多知事)

 沖縄県の仲井真知事は、直接、配備の撤回を求めたい意向を示しました。

 「今後も引き続き配備されたオスプレイが、完全な状態を維持し、一番高い安全レベルを保証するために、日本側と緊密な連携をとっていきます」(アメリカ国務省・ヌランド報道官)

 国防総省の高官が岩国基地に残るオスプレイについても、出来るだけ早く普天間に配備する見方を示すなど、沖縄へのオスプレイ配備は着々と進んでいます。(02日21:18)

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