秋田・弁護士殺害:遺族側、国賠訴訟を検討 /秋田
毎日新聞 2012年09月15日 地方版
秋田市の弁護士、津谷裕貴さん(当時55歳)が10年11月に自宅で殺害された事件で、県警の対応に問題があったとして、遺族側が国家賠償請求訴訟を検討していることが14日、分かった。
昨年12月の1審・秋田地裁判決(懲役30年、控訴)によると、菅原勝男被告(68)は離婚後の財産分与で元妻の代理人になった津谷さんに恨みを抱き、10年11月4日午前4時ごろ、津谷さん宅に刃物や拳銃などを持って侵入。駆けつけた警官2人が津谷さんを犯人と取り違えて押さえこみ、離したすきに刃物を突き出し殺害した。
現場に駆け付けた警官2人は業務上過失致死容疑で告発されたが、秋田地検は昨年12月に容疑不十分で不起訴処分としている。
検察、弁護側双方が控訴した2審・仙台高裁秋田支部の判決は25日に言い渡される。【田原翔一】