イラン大統領 国連総会で演説9月27日 6時37分
イランのアフマディネジャド大統領は、国連総会で演説し、「イスラエルがわが国に軍事的な脅威を与え続けている」と述べ、核開発問題を巡る対立で軍事攻撃も辞さない構えを示しているイスラエルを強くけん制しました。
ニューヨークを訪れているアフマディネジャド大統領は、26日、国連総会で演説しました。
この中で、アフマディネジャド大統領は、「覇権国家による核兵器や大量破壊兵器を使った脅しがまん延している。イスラエルがわが国に軍事的な脅威を与え続けているのがその明らかな例だ」と述べ、核開発を続けるイランに対し、軍事攻撃も辞さない構えを示しているイスラエルや、同盟国のアメリカなどを強くけん制しました。
また、120の国と地域が加盟する非同盟諸国会議の議長を務める立場から、開発途上国と一部の先進国との間に数々の不公平や差別が存在し、経済格差や紛争などの原因となっていると指摘し、国連の改革の必要性を訴えました。
8年連続で国連総会に出席したアフマディネジャド大統領は、大統領任期中最後となった今回の演説でも、アメリカなどを厳しく非難し、反米の急先ぽうとしての存在感を誇示しました。
イランの民主化求める団体が抗議
国連総会でイランのアフマディネジャド大統領が演説を行ったのに合わせて、ニューヨークの国連本部の前では、イランの民主化を求める団体が抗議集会を開きました。
主催した団体では、アメリカに住むイラン人などおよそ1万人が集会に参加したとしています。
集まった人たちは「イランに民主主義を」と書かれたプラカードを掲げ、「イランでは自由が守られていない」などと訴えたほか、イランの核開発を批判しました。
アリゾナ州から来たというイラン出身の男性は、「アフマディネジャド大統領は私たちの代表ではないということを訴えたい」と話し、アフマディネジャド大統領が国連総会に出席していることに不満を示していました。
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