「北海道&東日本パス」を携えて(5日目)
長万部から函館の間は、特急で何度も通った区間なので、見飽きたものと思っていたのですが、窓を全開にして自然の風を浴びながらの車窓は、また違った趣があり、飽きるどころか更なる魅力を感じてしまいます。内浦湾がギリギリまで近づき、海風をモロに受けながらの走行は、本当にたまらないものです。
神秘的な色合いを見せる大沼公園の眺めもお気に入りの車窓の一つ。開け放った窓から眺めるのがまたよかったりして。
函館からは江差線に乗り換え。今度も40系ですが、1両のみの編成です。
しばらくすると、またまた海。遥か本州を望む津軽海峡です。新幹線開業後は、ここは第三セクター化されるので、JRとして乗れるのも今のうちなのですね。
木古内でしばし停車した後、江差方面へと分岐します。すぐ脇では新幹線の工事が急ピッチで行なわれ、間もなくここも景観が一変するのでしょう。
木古内を出ると、しばらくは田畑が広がるのどかな風景が展開。2014年にはとうとう木古内-江差間の廃止が発表されてしまい、それだけに見る目にも力が入ります。
吉堀を過ぎると、険しい峠越えに挑みます。エンジン音をとどろかせ、喘ぎ喘ぎ登って行く様は、とても迫力があり、全国的にも特に好きな区間でもあります。それだけに廃止されてしまうのは何とも惜しく、とにかく今のうちにしっかりと見ておきたいものです。
湯ノ岱から先はスタフ閉塞となるため、タブレット(スタフ)の受け渡し要員として、湯ノ岱には駅員が配置されています。旧態依然とした昔懐かしい光景ですが、廃止が決まった今、もうこれ以上の合理化は考えられず、最後の日までこの形態は維持されるのでしょう。
湯ノ岱の駅舎は、新しい感じの造りですが、なかなかいい味を出しています。小さな駅ですが、駅員が居て窓口で切符も買えるのはそれだけで心強い気がします。
ここで降りて、次の列車が来る一時間余りの間、周辺を散策してみることにしました。近くに温泉があるみたいなので、まずはそこを目指して歩いてみます。
駅から10分も歩けば、日帰り入浴施設の湯ノ岱温泉に着きます。川を渡り、自然の中にポツンと建っている感じですね。
嬉しいことにレストランが併設されていたので、ここで昼食を取ることにしました。他に食料が手に入るような所はなさそうなので、とても助かります。値段も、ラーメン550円、カレーライス680円とリーズナブル。
温泉は源泉掛け流しのようです。けれども食事をしたことで時間がなくなり、今回はパス。でも今後江差線を探訪する際には、ここを拠点にしたいところですね。
駅へと戻り、木古内方面へ行く列車が到着。後戻りする形で湯ノ岱を後にします。
ここでのタブレット(スタフ)は運転士から駅員へ渡すだけということもあり、ホームを歩いて受け渡し。
天ノ川を右手に眺め、再び峠越えへと挑みます。
今度は峠を越えた所の吉堀で降りてみました。
かつては交換設備があったような造りです。黄色く塗られた貨車が待合室代わりにポツンと。周囲に人家はあまり見かけず、秘境感さえ漂うほど。こんな駅でも昔は賑わったのでしょうか。
再び反対方向へ行く列車に乗り込み、今度は終点の江差を目指します。
湯ノ岱ではタブレットを受け取るシーンをもう一度しっかりと観察。
左手に日本海が広がると、間もなく終点の江差です。
江差に着きました。大き目の駅舎に広々とした駅前ロータリーに終着駅としての貫禄を感じます。
駅は高台にあり駅前を少し歩くと日本海が一望できます。夕陽がとてもきれいそうです。
とても広々とした待合室に、かつては多くの待ち人で賑わった様子が思い浮かびます。
木古内に戻って来ました。今はまだひっそりとしていますが、新幹線開業時には、まるで別の駅のように様変わりするのでしょう。
蟹田に到着。海を渡って来たという実感はありませんが、確かにここは本州です。
蟹田から乗り換えた青森行は、オールロングシートの701系。何だか急に現実に引き戻された気がします。
青森に到着。今夜はここ青森に宿を取りました。
長万部 8:06 → 10:06 函館 10:27 → 12:24 湯ノ岱 13:44 → 14:10 吉堀 14:53 → 15:51 江差 16:16 → 17:22 木古内 17:44(スーパー白鳥42号) → 18:31 蟹田 18:58 → 19:43 青森
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