国際線:10月から抜き打ちで不審物検査
毎日新聞 2012年09月13日 20時12分(最終更新 09月13日 20時37分)
国土交通省は13日、国際線が発着する羽田や成田など全国29空港で、抜き打ちで搭乗客の体に触れ不審物を調べる検査を10月1日から実施すると発表した。金属探知機に反応しない爆発物によるテロを防ぐ国際標準に合わせた措置。
国交省によると、空港では現在、搭乗客にゲート型の金属探知機を通ってもらい、警報が作動した場合のみ警備担当者が乗客の体に触れて検査している。10月からは一定の割合で、金属を身につけていない乗客でも警報を作動させ、検査を受けてもらう。検査は手袋を着用し、女性客に男性の担当者が検査を行うことはないという。
英国で06年に液体爆弾によるテロ計画が発覚したのを機に、航空業界の国際標準を定める国際民間航空機関(ICAO)が無作為に抽出した乗客への身体検査か衣服を透視するボディースキャナーの導入を各国に要求。今回日本が導入する検査もアジアや欧州各国で既に実施されている。【桐野耕一】