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福島第二原発 核燃料の移し替え作業
10月2日 20時59分

津波の被害を受けたものの、その後、冷却機能が回復した東京電力福島第二原発で、核燃料の維持・管理を簡単にするため、原子炉の中から同じ建屋内の使用済み燃料プールに核燃料を移し替える作業が、報道関係者に公開されました。

福島第二原発は、津波の被害を受けましたが、第一原発と異なり外部からの電源が維持され、その後、冷却機能が回復したため、去年12月に法律に基づく緊急事態宣言が解除されています。
原子炉から使用済み燃料プールへの核燃料の移し替えは、今後の維持・管理を簡単にするための作業で、東京電力は、最も進んでいる4号機で、その様子を報道関係者に公開しました。
作業は建屋の上部に備えられている専用のクレーンを使い、16メートル下の原子炉から長さ4.5メートルの核燃料を1本ずつつり上げます。強い放射線を遮断するため水の中をそのまま移動し、燃料プールに収められます。
1号機から4号機までの原子炉には、合わせて700本余りの核燃料があり、東京電力は今月中に作業を終えたいとしています。
また、核燃料を取り出したあとの原子炉では、地震の揺れによる影響についての詳しい調査が行われるということです。
福島第二原発の増田尚宏所長は「しっかりと燃料の冷却を維持し、心配をかけないようにする。1号機から3号機には一部遅れが出ているが、作業を進めていきたい」と話していました。

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