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HOME総務担当者必見!面白&お役立ち制度第14回:ビジネスネーム制度【株式会社レンタルのニッケン】

はっけん!面白制度

第14回:ビジネスネーム制度【株式会社レンタルのニッケン】

(2006/11/6 月曜日)

カオリ: もしも今改名できるとしたなら、どういう名前をつけたい?
コージー: そうだなぁ。コージー富田か、仲本コージかな。
カオリ: 入社すると、必ず本名とは違うビジネスネームを決めて、使用しなければならない会社があるらしいよ。名刺の名前も、電話の呼び出しも、会社ではすべてその名前なんだって。
コージー: なぜ本名を使わないのか、知りたいね。その理由を聞きに行こう。

ビジネスネーム制度【株式会社レンタルのニッケン】

全社員がビジネスネームを使用
会社では仕事のプロとしての役割を演じよう!

ビジネスネーム制度【株式会社レンタルのニッケン】
用意する物: 名刺
つくりかた : 1)全社に趣旨と施行日を通達
2)施行日より一斉に切り替える。外部にも告知。
 ※本名の使用を禁止する

ビジネスネーム制度【株式会社レンタルのニッケン】

株式会社レンタルのニッケン
所在地/東京都千代田区永田町12−14−2山王グランドビル
設立/昭和42年7月
従業員数/2,355名(2006年9月末現在)
資本金/1,225,125千円
http://www.rental.co.jp/

主要事業は、土木・建設関連機械を中心としたレンタル。2007年7月には創業40年を迎え、現在は全国47都道府県に229営業拠点を構える。建設機械以外にも、簡易設置型トイレのレンタルやIT関連機器、環境配慮型機器のレンタルも導入し、約2700種類、95万点の商品を所有する。

―名刺にあるお名前は、本名ではなくビジネスネームだそうですね。会社でビジネスネームを導入されたのは、いつからですか?その経緯を教えてください。

導入は今から20年前、ちょうど創業20年にあたる年でした。20年を記念して従業員にとっても、社会にとっても、インパクトを与えるイベントをしようと考え、それがビジネスネーム制度でした。創業者でもある「亀太郎」の発案です。

会社は仕事をするという目的意識を持って集うところです。会社を野球にたとえるならば、社長は総監督、社員は会社の戦略に従って動きます。そして勝つことを目的にし、勝つために、監督はさまざまなサインを送るわけです。そのサインに対して動かなかった場合は、怒られますよね。

しかし、それは公(おおやけ)のこと、あくまでも仕事上のことです。その人個人を叱っているわけでも、人格を嫌っているわけでもありません。サラリーをもらってるのだから、サラリーマンのプロフェッショナルとして働いて欲しい、プロ意識を常に持って働いて欲しい。だから公私をしっかりとわけて頑張りましょうというメッセージを込めて、ビジネスネームを導入することになったのです。

また、当時の社長は趣味で日舞をやっておりました。女形だったと聞いています。女性になりきる、役を演じるという自身の経験もあって、思いついたのかもしれませんね。

社員からしてみればですよ、ある日突然、「こういう理由でビジネスネームを採用することになったから、1週間以内に自分のビジネスネームをつけてください」と社長通達を受け取るわけです。今まで自分の名前で普通に仕事をしていたわけですから、この施行日から突然、別の名前でしか呼ばれなくなるなんて、晴天の霹靂ですよ。

―社内だけでなく、取引先の会社やマスコミなどからも注目を浴びたでしょう?

そうですね。ビジネスネームの導入の頃に社名も変更しましたから、マスコミにはリリースを流し、新聞にも企業広告を出しました。やはり、反響はすごく、テレビ、雑誌、新聞、取材がいっぱいきましたね。広告宣伝費に換算すると数十億円ぐらいの効果はあったと思います。

お客さまへの訪問時も、「社名が変わりました。名前が変わりました。○○でございます」と会話のきっかけになります。最初の20分ぐらいこの話ししかしていないというモノもいます。アイスブレイクには使えますよ。

導入後はビジネスネームの使用を徹底しましたから、社内外にどんどん浸透してきました。今の名刺には本名も書いてありますが、導入当時は、いっさい本名の使用を許していませんでした。20年続くと、同じ部署にいてもお互いの本名を知りません。もちろん家族が会社に電話をする場合にも、ビジネスネームで呼び出さないと「どなたですか?」と言われてしまいます。社員の結婚式のスピーチも、「ビジネスネームで呼ばせてください」とお断りをした上で、ビジネスネームを使って話します。会社関係で本名を呼ばれることは、まずありませんね。

「継続は力なり」とはよく言ったもので、続けることが、企業の文化をつくります。プラスに効果があることであれば続けていけばいい。続ければ必ず生まれるものがあります。

―命名に決まりごとはありますか?よろしければ、いくつか紹介をしていただけますか。

ビジネスネーム制度【株式会社レンタルのニッケン】

命名は基本的には自分で考えます。上司や周りの人がつけてくれるケースもあります。そのあと、部署の人の審査、最終的には総務部門で審査をします。20案考えても、そのうちの19案は却下されますね。

忌み嫌われる文字を使うこと、そして、うちは建設業界のお客様が多くいらっしゃいますので、「曇」「雨」といった漢字は使わない。また読めない字、当て字は、もらったお客さまが読みづらいので却下します。

社内で同一の名前も認めません。というのも、うちは全国に営業所があります。その土地で採用するわけですから、場所に寄っては極端に多い苗字があり、営業所内に、たとえば「佐藤さん」がたくさんいることもありますね。●●の佐藤さんと屋号をつけるわけですが、それでも混乱します。ビジネスネームはその面でも利点がありますね。

そして、理由が明確であれば改名も可能です。今までのお客さまを全部引き継いで、新天地に行く転勤の際に改名する人はいますね。

ある程度のゴロ合わせも認めています。「きみこいし」(君小石)さんとか。女性は自分がつけて欲しかった名前を苗字に持ってくる人もいます。「えり」さんとか。あとはトマトやレタスもいますね。上の名前が「いくら」下の名前が「どん」の人も。外国人の名前、たとえば「ソフィア」「チャック」「ケント」も。あとは白熊さん、村長さんもいますね。中にはこの会社をもっと良くするぞ!と「新風」というように思いを寄せている人もいます。
今の監査役のビジネスネームは「財部」ですが、前の監査役は「大目附太郎」、初代監査役は「大目付金太郎」でしたね。

―本名を使えないことによる弊害はありませんでしたか?

たまたま外に出ている時に、身分を証明するものが名刺しかないというケースもありますよね。こういう事態に備えて、本名の名刺も今はつくっています。

またお客さまの中には怒り出す人もいるんです。ふざけるな、なんで本名を名乗れないんだ、偽名だろう?って。説明をしても納得していただけない場合には、本名とビジネスネームの名前の大きさを逆転させた名刺を出します。お客さまとお付き合いが長くなれば、本名でやっても構いません。営業上、都合のよいように、各自に任せています。

―社内では本名を使わないとしたら、お互いの本名を知りませんよね。外で本名を使っていて会社に問い合わせが来た場合、取次ぎに困りませんか?

今はイントラネットの中で「ビジネスネーム検索」「本名検索」と同時検索ができるようになっています。この社内データベースで管理しているので、問い合わせの際にもお答えができるわけです。このデータベースがなかった時には、本名を使用することをいっさい許していませんでしたから。本名をメインにした名刺をつくることも、データベースを構築することもそうですが、続けていれば、積み重ねてきた経験からいろいろな工夫が出てきますよ。

―最後になりましたが、圭さんはなぜ「圭」というお名前をつけられたのですか?

妻の名前が「圭子」っていうんですよ。サラリーマンのプロとして頑張れるのは、家族の支援もあってのことなので、ビジネスネームの世界で参加させてみたってところですか、でも、みんなには嘘だろうと冷やかされます。
本当にいろんな名前が出てきますね。それを採用するかどうかの判断基準はあえて曖昧にしているんです。これはルールとして決められるものではありません。

ビジネスネーム制度【株式会社レンタルのニッケン】

株式会社レンタルのニッケン
理事 全社総務部長
圭 太郎(けい たろう):
1986年2月、関西支店東大阪営業所に営業マンとして中途入社。1995年1月17日発生の阪神・淡路大震災で関西地区総責任者として活動。翌年、東京本社へ異動となり、営業本部、社長室、経営企画室勤務を経て、2001年8月より現職。グループ全体の総務部門統括し広報活動も兼務する。

[コラム]レンタルのニッケン 他にもあります!ユニーク制度

―ビジネスネーム以外にもユニークな取り組みはありますか?

従業員の車のチャーター(借り上げ)制度がありますね。全国に800名ぐらい営業マンがいますから、全員分を社で持ったとしたら、車庫もいるし、維持費もかかるわけですよ。

従業員は、朝自分の車に乗って出社して、そのまま営業に行きます。会社は燃料代、オイル交換代などというような維持費を負担した上で、定めた月間走行距離基準に基づいて、チャーター料として支給しています。もちろん通勤の分は課税対象ではないので、その距離分を換算し、控除しています。

従業員にしてみれば、プライベートもある程度まではカバーできますよ。いちおう、公私は分けてもらうように契約はしますが。そして会社としては資産管理が要らない、初期投資も要らないというわけで、双方にとってメリットがある制度です。

そしてこれは制度ではありませんが、レンタル事業にちなんで「干支のレンタル」をやったことはありましたね。干支の動物そのものをレンタルしたんです。うさぎからはじまって、タツ、へび、馬ぐらいまでは続けたかな。タツは、たつのおとしご、馬はさすがに人形にしました。営業所で動物を飼って、最後にはプレゼントしましたね。


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