頑固親爺の徒然手記(難問解決への道標)

現役を引退した頑固親爺が、法治国家において法で解決できない問題が山積している現代社会に本音で迫り、問題解決策を模索していくブログ。難問を抱え込まないで相談にも応じます。

 心を運ぶ通信手段
 
 9月が「あっ!」と言う間に過ぎ去ってしまった。
 別名「長月」と呼ぶが、自身にとっては「短月」であった。
 平素、気楽にしている身であるからか、仕事に加えて雑用、さらに新潟での同期生会出席を兼ねた旅行、年間数回しかプレーすることのない下手ゴルフ、彼岸の墓参等の日程が重なり多忙の一か月であった。
 
 こうした中、新潟での同期生会に出席された当時の研修所長から、自筆のお手紙を頂戴したが、誠に失礼であると思いながらまだ返信が書けていない。
 その理由を、冒頭で言い訳しているように思われるかもしれないがお許しを頂きたい。

 ところで、著しい通信技術の発達により、携帯電話やメールまでが、「時代遅れの通信手段」と言われているから、手紙やはがきはどのように言ったらよいのだろうか。
 昔は、手紙をよく書いたものである。
 田舎を離れて寮生活を始めた若かりし頃は、両親宛に手紙で近況を知らせた。
 両親亡きあとは、田舎の隣家の伯父さんを父と慕って手紙を書いた。
 好きな女性には、何度も書き直してラブレターも書いた。
 そして、最近でも手紙を書くことが多くある。

 パソコンのワード機能を使っての文章は、無味乾燥した文章に思えて使用したくないというのが本心である。
 しかし、下手な文字で手紙を書くより、早く、美しい文字で手紙を校正できるから、ついついパソコンを活用することになる。

 さて、現役中に手紙に関する逸話を思い出した。
 退職前のことであるが、人事異動で全く予想もしないポストに左遷された。
 江戸時代であれば、蟄居隠居の刑に等しいものである。
 ところが、隠居生活は自身の性格に合わないから、現役最後のポストで有終の美を飾ることが出来るような仕事をしたいと考えたうえ、そのポストで出来る仕事に取り組んだ。  
 その結果、部下の努力に助けられて、全国で誰もが成し得なかった大きな成果を上げることができた。(詳細は諸般の事情で綴らないことにしよう。)
 この成果に対して、関係する企業の会長から感謝状と記念品を頂戴した。
 
 そこで、筆を使って和紙に礼状をしたため会長に送付したところ、この会長は、同じように筆で書いた手紙を返礼として送り返してこられたのである。
 会長が自ら筆を用いて手紙を書いて返礼したことは、その企業内で大きな話題となったように聞いている。
 頑固親爺如き者に、会長自らが自筆の手紙を書いたことが、その企業で働く社員にとっては驚きであったようである。
 手紙を受け取った自身も驚きであったが、また、会長の人間性を垣間見ることができた。
 自筆の手紙は文字の綺麗さ、字の上手さに関係なく、紙と墨で心を伝えることができる通信手段なのである。
 昔から、筆と和紙を用いて手紙を書き続けているが、時として、利便性に負けてワープロを使うことが多くなった。
 それでも文面には心を込め、キーボードを叩いているつもりである。 このページのトップへ
エコドライブの実践(安全ドライブ)

 先週に、今から13年前、僅か一年の短い期間であったが単身赴任で勤務した思い出の地である長浜市を訪れる機会を得た。用件は、S社から依頼された社員教育のためである。(一日中・・・疲れ果てる)
 
 長浜市は、後の天下人、豊臣秀吉が羽柴姓を名乗っていた若かりし頃、浅井長政攻めの功労として織田信長から拝領した旧浅井領の政治の中心として、この地に今浜城(長浜城)を築城した城下町である。
 当時の長浜市は、東西南北とも約4キロmの面積的には小さな市で、戦国時代から発展した歴史ある城下町で、街興事業(黒壁スクエア等)を展開し、JR琵琶湖線の米原駅から長浜駅までの延長、またN局の大河ドラマ等の影響により県内では屈指の観光市であった。
 しかし、平成22年に長浜市より以北の旧東浅井郡、旧伊香郡を長浜市に編入したことから、国内でも屈指の豪雪地域である旧余呉町が長浜市の一部となり、冬季の観光客が減少している皮肉な結果となっているようである。
 
 さて、長浜までは我が家のセカンドカーであるホンダ車のホンダフィット(13G)でドライブを兼ねて行くことにした。
 我が家には、世界の名車マークⅡがあるが、この名車は我が家の主が使用し、召使である頑固親爺は、このフィットを常時使用している次第である。
 長浜に行く前日、販売店でエンジンオイルとフィルターを交換し、燃料はを満タン、トランクの主として鎮座しているゴルフクラブを下して重量を軽減したうえで、この日はエコドライブを励行して、ガソリン燃費の限界に挑戦することにした。
 年金生活の老夫婦が、一人一台の車を所有するだけでも贅沢であるとの非難があるが、このことは別にして、少しでもガソリン代を節約しよう、いや地球温暖化の防止に寄与しようと考えてのことである。
 車両購入時、更に燃費効率のよいハイブリッド仕様を検討したが、車体価格が高く断念して、一般的な13Gタイプの車である。
 
 次に走行ルートの選択であるが、琵琶湖の南端、瀬田川洗い堰から長浜まで、琵琶湖東岸を湖に沿って伸びる通称湖周道路と呼ばれている道路を利用することにした。
 この道路は、昭和48年、琵琶湖総合開発特別措置法(時限立法で10年間が延長、更に延長)が制定され、以来25年の歳月と約2兆円の事業費を費やした事業において、琵琶湖堤防の一部として湖周道路が建設され、今や、県内を南北に通じる主要道路になっている。
 琵琶湖に沿っていることから既存の国道や名神高速道路と比較して距離は長いが、この道路は信号機の設置された交差点が極めて少なく、交通の流れに沿って走行すると定速度、ノーブレーキでの走行が可能であるから、エコドライブの実験(常にエコドライブをすべきであるが、この日は限界に挑戦したから実験と言うことにした。)をした。
 
 この結果、驚異的な数値がメーターに表示された。
 このフィットには、走行中のガソリン消費数値がリアルに表示され、ガソリン1リットルで走行している距離数が表示されるが、目的地の長浜市内の教養施設に到着した時点で、1リットル当たり24.3㎞を走行していると表示されたのである。
 
 各自動車メーカーは、近くに訪れるであろう化石燃料の枯渇を想定してガソリン消費が少ない車の製造を競っている。
 ハイブリッド車の開発がそれであるが、ハイブリッド車でない車でこの数値を記録したのだから驚きである。
 決して、ホンダ車を褒めているのでないが、同社が宣伝している内容が虚偽でないことを証明した次第である。
 メーター表示部分をカメラで撮影して、証拠保全しておけばよかったと悔いている。
 
 こうしたエコドライブこそが、事故を起こさない安全ドライブであって、いつかの機会に交通安全講和を依頼された際は、講演のネタにしよう・・・・ このページのトップへ
根拠なき外部委員会等の実態は
 過日、「頑固親爺の予想的中」というタイトルで、決して大津市だけを指摘した訳ではないが、日本全国の行政機関には委員会や対策会議が多く設置されていて、ほとんど機能していない旨のブログを綴った。
 すると、9月29日付K新聞には、「大津市、50超の外部委員会」の副見出しで「開催先送り検討」と題した記事が掲載されている。
 しかも、「法抵触恐れ」となっている。
 頑固親爺の指摘通りであって、大津市の関係者やK新聞記者が、この拙い頑固親爺のブログを読んでいる結果とは思わないにしても、タイミングが良すぎる感じがする。
 ところがである。この記事を読むと、大津市の職員は頑固親爺の真意を全く理解していないのである。
 大津市の今の状態では、条例で規定していない委員会等は地方自治法違反になる。だから法例遵守(コンプライアンス)の観点から条例が制定されるまでは委員会等の開催を先送りするという内容である。
 確かに、条例などによって委員会の設置根拠を明らかにしないといけないが、頑固親爺は、そのような次元での意見を綴っているのではなく、真に機能する、効果がある、多くの関係者が納得できるような成果をだせる委員会等にすべきとの意見である。
 こうした委員会や対策委会議等であれば数が多くても問題はないが、市民向けの形式的な委員会や対策会議等は必要がないということなのだ。
 だから、いじめ問題でも、教育関係者としてどの程度有能であるかは知らないが、自殺した少年の遺族側の要望で頓にマスコミに登場している半ばタレントのような委員を外部委員にして、しかも、こうした委員がいじめのあった中学校の生徒から事情を聴取しようとしているのは、決して良い手段、優れた対策、方策とは思わない。(既に捜査機関が実施済であるから、何を重複して行おうとするのか、その真意が理解できないし、少年い与える影響など考慮しているのかと言いたい。)
 既に、捜査機関が中学生から事情聴取しているとされているが、それは法的根拠(犯罪捜査の一環として刑事訴訟法等を根拠)があるから許されるのであって、こうした第三者委員会の委員が中学生等から事情を聴取する権限や根拠はどこにあるのかということである。
 大津市の市長も、法曹界に身を置いていたならば、特定の者の意見や世論の流れに押し流されて市民受けする違法な組織(委員会や対策会議等)を乱立させ、委員らに好き勝手なことをさせないことである。
 K新聞の記事の中に、「青少年健全育成の観点も踏まえて審議すること」を新たに加えるとしているが、今さら何を言っているのかと思う。
 少年犯罪や少年が関係するすべてのことは、「青少年の健全育成」という少年法の目的が最優先されるのである。
 大津市長は、間違いなく資格を有する弁護士であったか疑いたくなる。 このページのトップへ
ブリジストン久留米吹奏楽団

 N局のラジオ番組に「音の風景」という番組がある。
 情報通信の著しい進歩は、リアルに世界中の情報を映像と共に観ることができるが、この番組は「音」だけで映像を超えた想像豊かな風景を味わうことができるユニークな番組でもある。
 過日、江戸幕府の末期、桜田門外の変で暗殺された大老、近江彦根藩の藩主、井伊直弼の居城、国宝彦根城の「鐘の音」が取り上げられていて偶然に聴くことができた。
 
 この彦根城がある彦根市は、今から8年前、2年間単身生活した地で、自身の人生にとって大きな思い出を残すことができた。また有意義な時期でもあった。
 国宝彦根城の一角には、江戸の文化の贅を尽くした池泉回遊式の大名庭園「玄宮園」がある。毎年、秋の夜長、「彦根城天守と名月を眺めながら虫の音を聞く」イベントが開催される。
 彦根在住中にこの催しに参加したが、虫の音よりも入園者のおばちゃん連中の話し声が大きくて風情も何もなく、残念な思いをした。
 場所やイベントの趣旨、そして何よりも周囲の人への心遣いを備えないで、このような催しに参加してほしくないものである。
 
 一方、音に関して、今なお、鮮明に記憶に残るコンサートがある。
 ひこね市民文化プラザで開催された「ブリジストン久留米吹奏楽団」のコンサートである。
 入場料は無料で、チケットを手に入れるのは至難の業、まさにプレミアチケットと聞いている。
 幸いにも招待状が届き、何にも優先してコンサートを観にいった、というより聴きにいったが、会場は満席で、しかも優等席を準備して頂いていた。
 ブリヂストン吹奏楽団久留米は、ブリヂストンの久留米工場と鳥栖工場のタイヤ製造に携わる従業員で構成され、まさしくアマチュアである。
 同社の創業者、石橋氏が文化活動を通じた社会貢献への取り組みの一環として結成された楽団で、全日本吹奏楽コンクールで金賞を24回受賞するなど、日本でも有数の企業従業員による吹奏楽団である。
 その活動は、国内だけでなくアジア各国でも演奏を披露するなど、国際的に活動の場を広げていると聞いている。
 また最近では、今年3月、三重県で開催された第35回全日本アンサンブルコンテストで金賞を受賞されている。
 このコンサートを聴いて、改めて吹奏楽の魅力に取りつかれた思いであった。
 楽団員は全て、タイヤ製造ラインで実働している社員で、彼らは、休憩時間や休暇日を楽器の練習に費やして、その技術を磨いているのである。
 そういった活力を生み出す源は何か?「人に感動を与える」ことの喜びなのだろうか。
 在職していた組織にも楽団(音楽隊)があり、社会奉仕活動の一環として演奏活動をしていたが、はっきり言って、格が違うと言わざるを得ない。(ごめんなさい。でも本当のことです。)
 コンサートに参加した聴衆全員が、演奏や楽団員のパフォーマンスに陶酔し感動を覚えたのである。
 
 追記 
 何故、彦根の地で演奏会が開催されるのかといえば、彦根市高宮にはブリヂストン彦根工場がある。
 同社の誇る乗用車タイヤの専門工場で従業員数は1000名を超えるし、一日のタイヤ生産本数は5万本強と聞いている。
 企業が地域社会に密着し、地域に奉仕しながら地域と共存共栄するという素晴らしい関係が彦根で保たれているが、一方、そうした関係が崩壊しようとしている地域もある。
 そして、今、中国との関係がギクシャクしているが、中国進出を目指した企業が被害に遭っている傾向が顕著であるように思う。
 彦根在職中に、彦根に工場等を有する企業のトップが、海外へ進出するから彦根での事業廃止や縮小に際して挨拶に来訪されたことがある。
 この際、「中国へ進出すると、日本人(地元)の労働力は・・・・」と疑問を投げかけて雑談した記憶が蘇るが、海外進出を目指すことを非難してきた純日本人の頑固親爺から言うと「欲の付けが回ってきた」のではないだろうか。 このページのトップへ
原発ゼロを目指すなら・・・

 「原発ゼロの会」と称する国会議員9名で構成する組織がある。これは、彼らが「公式ブログ」を公開しているから、組織が存在するのだろう。
 ただし、このブログを読んでみると、誠に失礼であるが、「全く中身がない」、「国会議員として失格」、「国民受けを狙った猿芝居」と酷評するしかない。
 頑固親爺が好き勝手なブログを綴っているのとは、その立場上違うはずである。
 これまで、4つのブログが掲載されているが、「政策骨子発表!」の内容を見てみると実にお粗末な内容で、議員の名前を連ねているスペースがやけに広い。
 売名行為ではないだろうが・・・・・・
 要は原発反対を主張しているだけで政策と言うには程遠く、彼らは代議士としての資質を備えているのだろうかと疑いたい。
 他の3件のブログは、「東京電力の経営形態についての提言」、「原発危険度ランキング発表」、そして、最終は「クラゲの絵を募集中」で、その後、ブログの動きはない。
 中学生でも、もっとまともなブログを編集するのではないか?
 読むに値しないもので、こんな程度の代議士を選挙民は選んだのかと思うと残念であるし、しかも党派を超えた代議士が名を連ねているから、今後、どの党に政権を委ねるのか苦慮する。
 ただし、どんな組織にも優秀な人材とそうでない者がいる・・・
 頑固親爺も、そうでない方の人間であったから批判できないが・・・
 
 たしかに、「原発ゼロ」は、人類が目指す「ユートピア」である。
 イギリスの思想家が出版した著作「ユートピア」に登場する架空の国家の名前が、その後「理想郷」を意味する一般名詞となった。
 思想として、ユートピアを語り、また理想郷は存在するかもしれないが、実現することはあり得ない。
 ユートピアの著者トマス・モアは、人間的なものや自由までも全てを圧殺しなければ理想郷は実現しないことを明確に表している。
 原発に代わる代替エネルギーの開発なくして原発ゼロはあり得ないのだから、代議士は代替エネルギー政策ついて議論し、その実現について職責を果たすことである。
 代議士には、技術開発の能力がないから、技術者や多くの関係者が代替エネルギーの開発に全力を傾注する環境や条件、処遇などを政策として実現することである。
 「原発ゼロ」というキーワードをもって国民を騙すような稚拙な会でなく、理想郷は実現不可としても、人間的なもの、自由などの基本的人権が保障される中で、ユートピアに限りなく近づく国家をつくることを考えてほしいものである。
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甲賀の"ういたかひょうたん狸"
  • Author: 甲賀の"ういたかひょうたん狸"
  • 1948年1月生れ
    長年、公務員として奉職し定年退職
    コンサルタント会社オフィース”K”代表
    地方公共団体、道路管理、警備業等の顧問、セキュリティーアドバイザー、相談役経験
    社員教育、公判対策、各種問題解決、対外交渉、リスク管理、コンプライアンス等幅広く担当
    「生涯現役」が信条
    法的な解決だけでなく、日常生じる「難問」を抱える企業等の要望に対応、奮闘中

     

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Author:甲賀の"ういたかひょうたん狸"
1948年1月生れ
長年、公務員として奉職し定年退職
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地方公共団体、道路管理、警備業等の顧問、セキュリティーアドバイザー、相談役経験
社員教育、公判対策、各種問題解決、対外交渉、リスク管理、コンプライアンス等幅広く担当
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