花京院典明は何故こうまで恵まれてないのか? |
---|
ジョジョの奇妙な冒険、第三部に登場している花京院典明。 ジョースター家一行に対する最初のDIOの手下であり、 そのまま敵が仲間になるという少年漫画の王道的ストーリー通りに仲間になり、 最終的にはDIOのスタンド能力を伝え死亡するというキャラクター。 その散り方や、花京院のキャラクター性は人気があり、一見、恵まれているようにも思われます。 が、自分が思うに、彼ほど恵まれていないキャラクターはいないと思います。 ■設定が恵まれていない 幼い頃からスタンドが使えたためにスタンド能力を持たない人とのコミュニケーションを取ろうとしなかったため、 承太郎や、アヴドゥルたちに出会うまで友達といえる友達にも出会えなかった。 また、ダービー弟戦ではゲームが得意だったということを考えると、何だか現代の子供のように思えます。 そんな風に思われてしまう花京院がかわいそうです。 ■味方に恵まれてない 「われわれの中に裏切り者がいる カキョーイン!に!気をつけろ DIOの手下だ!」 ジョセフのスタンド能力、ハーミットパープルでテレビに念写をしたら、花京院に気をつけろ、DIOの手下だ!と言われたシーン。 コミックスを読んだ人は覚えてると思いますが、花京院は全く裏切っておらず、花京院の変装をした敵がいるだけでした。 それなのに、何故か勝手に裏切ったことにされてしまった花京院はかわいそうです。 「もう花京院は旅も闘いも続けることはできねーのか」 「・・・・・・」 「さあ・・・・・・彼のことはあすの朝考えよう ねるぞ」 最初に死神13のターゲットにされたことと、花京院の優れた洞察力や、機転の発想などで 赤ん坊がスタンド使いであることがわかったのにも関わらず、 味方の誰にも信じてもらえず、さらには長旅の末に精神が病んでしまったと思われてしまった花京院はかわいそうです。 最終的に、赤ん坊がスタンド使いであったことは花京院以外は気づいていないわけですし、 旅が終わった後にも「あぁ、あの時に花京院はちょっと発狂していたな」、と思われているかもしれません。 ■作者からも恵まれていない 「ポルナレフ 鏡の中とか鏡の世界とかさかんにいってますが 鏡に「中の世界」なんてありませんよ・・・ ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから」 現実的な花京院がJガイルのスタンドを見破れないポルナレフへ言った台詞。 花京院らしい冷静沈着に相手を分析している証拠のカッコいい台詞です。 「「パープルヘイズ」・・・・・・・というのか!おまえの「スタンド」の名は・・・・・・ククククク おまえが今いるここは「鏡の中」・・・・・・(以下略)」 えっ? 「鏡に「中の世界」なんてありませんよ・・・」 と、せっかくカッコいい台詞を言ったのにも関わらず、 第5部では相手を鏡の世界へ引きずりこむという能力を持ったスタンドが登場しました。 何だかこれでは花京院が馬鹿みたいです。作者に忘れられてしまったのでしょうか? そんな花京院がかわいそうです。 ■ゲームでも恵まれてない PSに「ジョジョの奇妙な冒険」のゲームがあります。 これは、アーケードの格闘ゲームのジョジョの奇妙な冒険を家庭用に移植したもので、 それにストーリーモードなど、アーケードには無いモードを追加したものなのですが、 それらのモードの中の一つに、アーケードモードがあります。 このアーケードモードではゲーム中にプレイヤーキャラとして登場するキャラクターの オリジナルストーリーを楽しめるものなのです。 (ストーリーを楽しむといっても、各キャラクターごとにオープニングとエンディングがあるだけです) 例えば、承太郎をプレイヤーとして選んだ場合は、原作どおりDIOを倒すエンディングです。 が、それ以外のキャラクターを選ぶと原作には無い展開になったりします。 例えば原作ではヴァニラ・アイスにアッサリと殺されてしまうアヴドゥルを選ぶと、 DIOを倒した後に占い屋を再開するエンディング、またはDIOが復活するエンディングになります (この2択はエンディング後のタロットカードによって決まる) 原作で死んでしまうアヴドゥルさんですが、生きているんですね。 同じくイギーも、DIOを倒した後に、平和に暮らしたかもしれない・・・というような平和っぽいエンディングになります。 また、敵キャラで基本的に一度しか登場せず悲惨な負け方をしたキャラクターでもハッピーエンドになります。 例えばアレッシーならば、全世界の人を子供にして金を奪う・・・とか、アレッシーにとってはハッピーエンド。 ヴァニラ・アイスならばジョースター一行を始末してDIOに永遠の忠誠を尽くすという、これも彼にとってハッピーエンド。 ・・・とまぁ、基本的にほぼ全てのキャラクターがハッピーエンドなのです。 では、花京院はどうなのでしょうか?そのエンディングをご覧いただく前に少し説明を。 この格闘ゲーム版「ジョジョの奇妙な冒険」には花京院が2人います。いや、それは驚くことではないんですよ。 キャラクターの性能が違うんですね。普通の「花京院」と「恐怖を乗り越えた花京院」の二人がいます。 余談ですが、ホルホースも二人います。with Jガイルとwith ボインゴですね。 では、まず先に「恐怖を乗り越えた花京院」のエンディングをご覧下さい。 えっ? 何でここだけ原作通りなの? 他のイギー、アブドゥルなんかは原作には沿わずに生きているエンディングなのに 何故、花京院だけ死ぬのでしょうか? ・・・・・ま、まぁ、もう一人花京院はいますからね。そっちのエンディングに期待しましょう。 それでは、もう一人の「花京院」のエンディングをご覧下さい。 普通に倒してくれました。こっちは原作とは違うんですね。 良かった良かった・・・・・・・ん?まだ続きが? えっ? やっぱ死んだー! 何故か花京院だけは必ず死ぬエンディングになります。 ゲームでも必ず死ぬ花京院はかわいそうだと思います。 と、まぁ色々と恵まれていない花京院。 読者からは恵まれているので、是非皆さんも花京院を応援してあげてください。 おまけ ミドラーのエンディングより DIOに自分の血をささげて終わりというエンディング ミドラーって誰?って人は検索でもしてみてください。 |