【千葉】関東弁護士会連合会は21日、千葉市内のホテルで開いた人権シンポジウムのなかで「在日特権を許さない会」に代表される「ヘイトスピーチ」(憎悪と敵意に満ちた言論)を取り上げた。シンポのテーマは「外国人の人権‐外国人の直面する困難の解決をめざして」。 対象となったのはフジテレビに対する抗議デモや京都朝鮮第一初級学校前での1時間以上にわたる民族差別的街宣活動。基調報告に立った三宅貞信弁護士(千葉県弁護士会)はこれらを「現代排外主義」と規定、マイノリティーの尊厳を守る立場から、不特定多数の者の名誉を毀損、または侮辱した者に限って法で規制するべきだと訴えた。 同弁護士によれば、日本の憲法学界は「表現の自由」との兼ね合いから、刑事罰には慎重な立場だ。「言論には言論で対抗を」といった主張もあり、攻撃を受けて沈黙しがちな当事者にとって、これらが大きな障害となっているという。 (2012.9.26 民団新聞) |