2012-09-30
■[政治]ちっとも変っていない安倍氏
安倍自民総裁:「改憲が次期衆院選の争点」− 毎日jp(毎日新聞)と朝日新聞デジタル:安倍総裁、憲法改正を争点化の考え 次期衆院選 - 政治
まあ、きっと安倍氏大好きな人たちは、マスコミの報道ぶりがゆがんでいるんで、ほかに経済とかいろいろ主張する中で改憲がone of themとして出てきたのに朝日と毎日はもう…!と主張しだすのでしょうが、それにしても…と思います。安倍氏が総理を辞めるに至った経緯をもうご本人は忘れてしまったのでしょうか。
健康問題が辞任に至った主たる原因であって、いまは特効薬ができたから大丈夫とかという(参照)ようなふざけた言明もしているようですが、まさにその健康問題は後付けの理屈に限りなく近いもので、本当に安倍氏の総理としての命脈を絶ったのは、2007年の参議院議員選挙だったはずです。この選挙で、自民党は民主党の三分の二以下の議席数しか確保できず(参照)、参議院における第一党の座を民主党に譲ります。以後、民主党は参議院における数の優位を濫用し、何かにつけては審議拒否、閣僚の問責決議で自民党の統治能力と公衆からの信頼を限界まで削った挙句、2009年の政権交代に至ります。福田元総理や麻生元総理のありさまは自民党下野の原因ではなく、安倍政権下の参議院選挙の結果でありました。すなわち、自民党が野党に下ったほぼ直接の原因を作ったのが安倍氏でした。
ではなぜこの選挙で自民党は負けたのか。当時の安倍政権は、衆議院で三分の二になんなんとする議席数と参議院の過半数を擁し、実現したいならばそれこそ憲法改正以外のありとあらゆることができたはずの政権でした。しかし、安倍氏は、年金問題の処理に窮し組織いじりに逃げ、格差社会の是正という要求に応えず、教育改革関連三法の改正や国家公務員制度改革、憲法改正のための国民投票法といった、国民生活には直結しない課題にばかりその議席数を投じました。また、その「戦後レジームからの脱却」といった課題を共有するお友達を多く大臣に登用しました。このように安倍氏は「美しい国」構想にそのほぼすべての政治的資源を配分してきたからこそ、「国民の生活が第一」を掲げた民主党に、自民党は参議院選挙で大敗したわけです。まあその民主党のマニフェストも嘘まみれであったわけですが、それは別の話。
ならば、民主党政権が今このような状況になっている時だからこそ、そのような民主党に政権を譲り渡すほぼ最大の原因となった自らの政権の政治のありさまについて振り返り、そこにおける学びを示すことが、まさに自民党敗戦のA級戦犯たる安倍氏が行うべきことであったと思うのですが、どうも冒頭の記事を読む限り、全然学んでいないようですね。
本来ね、憲法改正なんて、この人は、政権取るまで、絶対に口にしちゃいけないはずの人なんですよ。
(参照)
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安倍氏と違って、おじいさんは、反省と振り返りができる人だったようです。
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