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死んだ目でダブルピース このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

名前:中山涙 (由来=ペンネームが決まりました!
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浅草芸人 〜エノケン、ロッパ、欽ちゃん、たけし、浅草演芸150年史〜 (マイナビ新書)
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 おかげさまで好評でございます。
 まだお読みになっていない方は、ぜひどうぞ。

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2012-09-20(Thu)

芸人による「ネット作家」批判

| 芸人による「ネット作家」批判を含むブックマーク 芸人による「ネット作家」批判のブックマークコメント

 ごく小さな話題なんですが。

 太田プロに所属している、アルコ&ピースというコンビがいる。一流のコント師でありながら、「THE MANZAI」にも出場し、しっかりと結果を残す、実力派の芸人さん。


 その一人、平子祐希さんが、9月17日の深夜、ツイッターで気になることを書いていた。

「一生栗が変なふうにしか剥けなくなればいい」と、笑えるフレーズを使用しつつも、

匿名で図に乗るボンクラな知ったかぶりやろうがお門違いなダメだしごっこをするのはオエ〜っとえずいてしまいます。

 っていう表現が強烈!


 でも、これは誤解を招く表現だ。何も知らずに読むと、お笑い系ブログや、お笑いファンのツイート全般に対する苦言と受け取ってしまう。

 お笑いに限らないけど、対象物にファンがどうこう言うのは自由だと思う。的外れな批評や感想も含めて。

 平子さんのツイートは、シロートの批評や感想を蔑視しているように見える。


 確かに、シロートの声には的外れなものが多い。

 だけど「見巧者(みごうしゃ)」って言葉もあるくらいだし、ただのシロートでも、確固とした眼を持ってる人だってたくさんいるはずだ。それこそふだん「○○さんカッコいい」とか言ってるミーハーな女性ファンの中にも。

 そういった声が、芸人さんにはあまり届いていない。

 今回の一件は、はからずもそのことを露わにした。


 翌日になって、平子さんは

 というツイートをつけ加えた。

「アカウント消した」云々と書いてるところを見ると、特定の誰かについて書いてるらしいとわかる。

 想像に過ぎないのだけれど、これだけ腹立ててるってことは、誰かが直接リプライを飛ばして絡んできたのかな?

「ダメだし」の内容も気になるけど、そもそも、いちシロートが、プロの芸人さんに対して、いきなり「アドバイス」を投げかけるなんて、そんな無礼な行為は人として間違っている。

 そういう経緯だとすれば、平子さんの怒りは正当だと思う。今回は、おそらく怒りのあまり言葉が過ぎたんだろう。

 ただ、芸人さんのこういったプライドの持ち方って、僕はけっこう好きです。


 僕は、一応顔も名前も出してるプロだけど、ブログとツイッターに関しては、完全にシロートの感覚で書いてる。つまり利害関係とか損得勘定とか考えずに、わりと思ったままの感情で。

 平子さんに限らず、いや芸人さんに限らず、本音の部分でシロートのことを見下しているプロの方は多いのかもしれないけれど、これからもシロートの感覚は失わないようにしたいと思う。もちろん、礼儀と常識をわきまえた上で。


9/21追記:

 平子さんがツイッターで次のように補足していた。

 なるほど……おおむね状況が把握できた。平子さんは、ずけずけとプロの領域に踏み込んでくる相手の人間性に腹を立て、気持ち悪く感じたんだと思う。そりゃムカつくわ。心から同情します。