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新たな資源 シェールオイル実証試験始まる
10月2日 8時50分

新たな資源 シェールオイル実証試験始まる
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新たな地下資源として注目されている「シェールオイル」と呼ばれる原油の生産に向けた実証試験が国内で初めて、秋田県由利本荘市で始まりました。

シェールオイルは地中深くにある硬い岩石の層に含まれる原油の一種で、近年、採掘技術の発達で開発ができるようになりました。
石油や天然ガスの採掘会社「石油資源開発」は、1日から秋田県由利本荘市の「鮎川油ガス田」で国内では初めてとなるシェールオイルの生産に向けた実証試験を始めました。
地下1800メートルほどの硬い岩石の層から原油を取り出すには、まず、岩石を溶かす必要があり、1日はポンプで溶かすための酸を流し込む作業が行われました。
この作業は2日夕方まで続き、実際に原油を取り出せるのは、それ以降になるということです。
石油資源開発秋田鉱業所の山岸裕幸技術部長は「試験の結果、酸を使う技術がこの地層に有効だと確認できれば、将来的には県内のほかの場所の地層にも適用し、石油やガスを増産していきたい」と話していました。
石油資源開発は、秋田県内では、年間に国内で消費される石油の1割弱に当たる最大1億バレル程度のシェールオイルを取り出せる可能性があるとしていて、原油価格の高騰が続くなか、シェールオイルが日本の独自資源となりえるのか注目されています。

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