魔王ミルドラースのわくわくフレンドパーク♪ |
エビルマウンテン奥深くのダンジョン。
モンスターのひしめきあう閉塞空間は、主人公一行にとって絶好の狩場。というより、むしろ漁場。いやいや、もはや無制限わしづかみ放題のいけす場なのかもしんない。
主人公:「ふふ…もはや貴様らに逃げ場などないさ。残念だったね、モンスタ-の諸君…♪」
虐殺の宴、力一杯開催中♪
フローラ:「あなた〜。私、またMPが尽きましたわ。エルフの飲み薬いただいて回復してもよろしいかしら」
主人公:「はっはっは♪ そんなのいくらでも持ってるんだから、遠慮せずじゃんじゃん飲みなさい。じゃんじゃん♪ ほら、皆も何を遠慮してるんだ。今夜は無礼講だ。ぶわあっと行け!」
次々に現われるメタルキングの経験値に目が眩み、地下迷宮に棲みつきはじめたご一行。
今日もレベルアップの音が心地よいネ♪
しかし…
その陰で、次第に寡黙になっていくメンバーがいたのを、うかれた彼らは気づいていなかった…。
ダース・ネレウス:「……。」
そうだ。僕らは勇者だったんだ…。 |
主人公:「はーい、みんな集合ー。静かにー。ここで、先生からだいじなお話がありまーす」
ダース・ネレウス:「……。」
主人公:「今日までみんなと仲良くしてきた、用務員のネレウスおじいちゃんが、もうすぐ寿命を迎えられるそうです」
ダース・ネレウス:「ちょ、ちょっと待たれいっ! 寿命じゃな…!」
全員:「えー!!!!!!」<大音響でかき消す奴ら。
主人公:「はい。静かに! 静かに!
えー、みんな知ってのとおり、モンスターには個々にレベルの限界というものがある。
我々人間はレベル99まで、まだまだいける。ここにいる、キラーパンサーのゲレゲレや、スライムナイトもそうだ。
だが、ネレウス卿の限界レベルは、たったの50!」
全員:「低っ!」
主人公:「ああ。まさに風前のともしびだ…」
ダース・ネレウス:「…いや、だからレベル限界にいっても、育たなくなるだけで死ぬわけでは…っ。ね、じじいの話も聞いて…っ…。ね…っ…(泣)」
主人公:「そこでだ。諸君。ここはひとつ、速攻で魔王との決着をつけ。じいさんに最期の大花火を見せて、気持ちよく送りだしてやろうじゃないか!」
全員:「さんせーい!」「異議なーし!」(ぱちぱちぱち・拍手)
ということで、
『そういえば魔王を倒しにきてたんだっけ』
と、当初の目的を思い出した一行は、知り尽くした道を迷わず、魔王のもとへ向かう。
もうちょっとだから、頑張ってくれよ、ネレウス卿。りっぱな葬式だしてやるからな!(違)
一旦ジャバンナに戻ってセーブしようかとの提案も出たが、エルフの飲み薬が大量に余っているため、MPはいつでも全快できる。
となれば、HPも心配は無く…。
主人公:「魔王の居城でぶいぶい言わせまくった俺たちよ? 今更、負けるわけないでやんしょ、ひゃひゃひゃ♪ セーブに戻るのめんどいから、行っちゃおうよ♪」<主人公は増長している!
双子(兄):「そうですよ! 僕は、伝説の勇者ですよ!」<増長U
双子(妹):「勇者とおなじDNAでーす♪」<V
フローラ:「天空人の血を引いてましてよ、ほほほ♪」<W
ノンストップできたぞ、きてやったぞ。
長らく待たせたな、魔王ミルドラース!
一打ち、二打ち、三流れ…。勇士おのおのがた、いざゆかん。ラストバトルへ!
ミルドラース戦 |
フローラ:「あなた、ごめんなさいね。私、迷惑をかけてばっかりで、いい妻でもいい母でもなかったわ…。
結婚してサラボナをでたときも、私、本当にあなたについていくのが精一杯だった…。
私を育ててくれた父や母には、とても感謝しているけど。
あなたが、私を選んでくれて嬉しかったわ。
だって運命を感じた人と、本当の家族をつくれるんですもの。
だから、必ず生きてグランバニアに帰りましょう?
そしてその時こそ…こどもたちを、普通の子供に戻してあげましょうね」
せっかくなので、決戦前のフローラの台詞を全部書いてみました。
どうですか、この清々しくも美しき心映え。我が嫁にして悔いはございません。
良い妻で、素晴らしき母でもあり、我が最愛の白薔薇フローラ。
この戦いは、君に捧げよう…!
というわけで、主人公はれいによって、最前列で盾の役目と回復係。
とはいえ、やはり最高のステータスは誇る御仁だけに、
フローラ:「あなた。いざという時はよろしくお願いいたしますわね♪」
主人公:「うん♪」
双子(兄):「つまり、いざとなるまで手はだすな、と…(泣)」
主人公:「その通り。おまえも、わかってきたじゃないか天空の勇者。(肩ぽん)」
最終ステージ、バトルモード、オン!!!!!!!!
フローラ:「メラゾーマ!」<初手
勇者たる息子は、フバーハやスクルトなどの補助呪文で、パーティの守備を固める役と、天空の剣をかかげる役を拝命。<ふるってはいけない。かかげるだけ!
ミルドラースやお伴の魔法神官が、魔法をはねかえすバリアをはるたびに、剣をふりかざしてバリアを解除。無効化する。
それもこれも、呪文使いなフローラと双子の妹のため!
母フローラが天空の魔女であるならば、娘は伝説の魔法少女。得意な呪文は皆殺しイオナズン☆
双子(妹):「リリカル♪ トカレフ♪ キルゼムオール♪
マジカル まじ狩る? プリンセス〜♪」<(大魔法峠@大和田秀樹)
主人公:「女の子らしくて可愛いなあ、わが娘は〜♪」
双子(兄):「…まあ、聞きようによっては…」
そうこうしているうちに、魔王ミルドラースが第二形態に変化。
いかにも女性受けの悪そうな、でっぷりぐんにょりぷくぷくぶーな、ご無体なお姿。
フローラと娘は、いよいよ声高らかに攻撃呪文を唱える。
が!
フローラ:「きゃあああっ!」
双子(妹):「いや〜! またマホカンタです〜っ!」
魔王もさすがに辟易したのか、毎ターンごとにしつこくマホカンタ。こちら側の呪文攻撃を、そっくりそのまま跳ね返す戦法をとる。
双子(兄):「いくら天空の剣で解除しても間に合わないっ…!」
主人公:「そりゃおまえ、おまえよりフローラや娘の方が素早いからな…。とろいんだよ、おまえが」<さっくり
双子(兄):「……」
魔法攻撃を封じられた形の主人公パーティ。
いかにも不利だぞ。
ええい、ここは馬車から、肉弾戦向きのマッチョを投入するか!
主人公:「仕方ない。おおい、ゲレゲレ、スライムナイト〜」
フローラ:「あなた。私を外すおつもり…?」
主人公:「え。やあ、だってその…(ごにょごにょ)」
フローラ:「魔法が通じないなら、仕方ありませんわ…」
双子(妹):「そうだね、お母さん…っ。ここはもう…」
フローラ:「ええ。こうなった以上……、肉体言語でつかまつる…!!!!!!!!」
(°∇°;) !!
鞭と杖を手に手に装備の女性陣。<ラスボス戦でもAIバトル「ガンガン行こうぜ」の人たち。
直接攻撃だ。どかばきべこぼこぴしぱしぺしー!
王家の者にとっては、退却は敗北。すなわち死と同じこと!
フローラ:「押して参る!」
双子(妹):「プリンセス毒針の舞いーッ!!!!!!」
双子(兄):「た、たいへんだっ! ぼーっとしてないで、止めなきゃ父さん!」
主人公:「え? なんで?」
双子(兄):「だって、あんなんじゃ…ダメージだってろくに入りもしないしっ!」
主人公:「そうか…? 精神的にはガツガツ削られてるかもしれんぞ、魔王」
魔王:「……。(……痛くないけど、ひどく不愉快。たとえるならば小さい蟻がぷちぷち噛んでくるのだが、どうしても殺せなくて噛まれ続けている鬱陶しさ…)」
双子(兄):「……そうですね。…は。いやでもっ!」
主人公:「じゃあ訊き方を変えようか、息子よ。おまえ…、あの人らを止められるわけ?」
あの人ら
↓
フローラ:「天喰うの花嫁さまとお呼び〜!」
(~∇~メ)/~~~ パシー
双子(妹):「パンが無ければ、モンスターを食べればよろしくてよ。うふふ〜♪」
ヘ(..、ヘ)☆\( ̄∇ ̄) ベシッ
双子(兄):「……ごめんなさい」
主人公:「わかればよし」
ときおり主人公や双子(兄)も、直接攻撃に混ぜていただく。
そうこうしているうち、魔王がマホカンタを使わなくなってきたぞ!
フローラ:「うふふふ…このときを待ってましたわ。メラゾーマ!」
双子(妹):「イオナズン!」
馬車のモンスターズ:「あの…。すみません。せめて俺たちも、一度くらいは甲子園の土を踏んでプレイしたいんですけど…」
主人公:「あ。ああ、そうだな。よし。順次入れ替わって、振ってこい!」
フローラと娘は固定しておいて、主人公と勇者が機を見つつ交代。馬車の中の仲間とローテーション。
それぞれ、『ガンガン行こうぜ』で好きなことをしては馬車に戻る戦法をとる。
ゲレゲレ(キラーパンサー):「がおおおおー!!!!!」<おたけび
主人公:「魔王がビビッたら面白かったけどな。ハイ、次」
アンクルホーン:「……」<気合いをためている。
主人公:「ひとり1ターンだって言っただろ! 次ッ!」
スライムナイト:「(スライムナイトはベホマを唱えた!)」
主人公:「……おまえの行動は、それでいいのか…?(汗)」
スライムナイト:「(こっくり・頷)」
主人公:「…わかんない奴だな…。そいじゃ、次」
ダース・ネレウス:「わしの出番ですぢゃー!!!!!!!!!!
バギクロス…v(`-\≧≧≧≧≧≧≧≧ 」
主人公:「あ」
双子(兄@馬車のなか):「え?」
ダース・ネレウス:「わ♪」
魔王ミルドラースを倒した!!!!!!!!!!!!!
↑
ネレウスが。
フローラ:「……。」<フローラは無言で怒っている。
双子(妹):「……。」<同じく
ダース・ネレウス:「……え…。あれ? わし、なんか悪いことした…?…」
フローラ:「……リセットします」
全員:「えー!!!!!!!」
フローラ:「えー、じゃありません。リセットします。無かったことにします」
主人公:「だ、だってフローラ。エビルマウンテンに乗り込んでから、一回もセーブしてないんだよっ?」
双子(兄):「そうですよ、母さんっ。今まで、血眼になって、理性どころか我をも失って稼いだ経験値もゴールドもー」
フローラ:「リセット」
主人公:「モンスターたちが最近覚えた特技も…」
フローラ:「無かったことにします…(ー_ーメ)」
主人公:「……………………はい。」
全員:「(ひ〜……・泣)」
というわけで、リセットするぞー。
仕方ないだろ、皆。文句言う前に、このソフトのタイトルを読んで見ろ。
双子(兄):「ドラゴンクエスト」
主人公:「〜天空の花嫁〜(=妻のこと)」
双子(兄):「……そっか。僕、勇者だけど主役じゃないんだ…」
主人公:「うん。このパピーだって、主人公だけど主役じゃないんだ…(遠く)」
というわけで、リセットののち、再戦。
魔王に、二度に渡るひどい仕打ちののち、やっと…
フローラ:「メラゾーマ!!!!!!!」
魔王:「げは…!(ひ、非道い…!泣)」
フローラは、ついに魔王を倒した!
そして世界に、やっと平和が訪れる…!!!!!!
そして |
マスタードラゴンに市中引き回しをされたのち、我が城グランバニアで大宴会。
うむうむ。今後はここを拠点に軍勢を固め、世界を統治せねばならぬな。
いや、まあしかし、まずは宴を楽しもう。
嫁とワルツだ♪ 踊っていただけますか、わがオンリー・プレシャス・ダイアモンド♪
最愛の天空の花嫁殿♪
るりるり♪ るらるら♪ ちーたらら〜♪(謎)
いつの間にかと言おうか、やはりと言うべきか。
マスタードラゴンは、またも人間の姿に変化し、踊りのなかに混じ入っている。
懲りないオッサンだなあ、ほんとに…。
と、ここで主人公は閃いた!
ゲーム上では語られてませんが、こっそりルーラ! そんで、魔法のじゅうたん!
山奥の村にれっつごぅだ!(注:そんなシーンありません。本気にしないよーに)
主人公:「姐さん! 姐さーん!」
ビアンカ:「あら、あんた。さっきも来たばっかじゃない。よほど暇なのね。もしくは徘徊癖?」
ぐぐぐ…!
こんなことでへこんでなるものか。
姐さんは、病弱な親父さんの面倒を見続け、結局まだ独身を通している。
ビアンカ目当てにえへえへしていた、宿屋の息子とくっついてるかと期待していたんだけど。
あの男、「姐さんを野放しにしたら幸せにしなかったら、…わかってんだろうな」とか、脅しかけようと思った矢先に、姿を消していた。
所詮、あんなストーカーちっくで稼ぎも覚えも悪そうな男じゃ、姐さんの相手じゃなかったということかもしれないが…。
主人公:「あのさ…。姐さん好みの、金も宝も城も下僕も持っている、ステータスのある男を紹介しようかと…」
ビアンカ:「顔はッ!?」
主人公:「まあ、それは相談すれば、もしかしたらどうにか…変えられるような気もするし…(ぼそ)」
ビアンカ:「は?」
主人公:「あ、いやいや。ちょーっとスーダラしていて、姐さんよりもしかすこーしばかり歳が離れて上かもしれないんだけどー」
ビアンカ:「どこっ? どこなの、その素敵なオジサマはっ! さっさと吐きなさいよ、アンタ! アタシとの席をセッティングおし!!!!!」
すいすいすーだららったなマスタードラゴン(=プサン)と、しっかりもので最強な姐さんは、たぶんいいカップルになるんじゃないだろか。
そんなことを勝手に思いながら、主人公はグランバニアへ…。
愛するフローラと双子たちとの、たのしい魔王討伐伝説は、これにて幕とさせていただきます。
長のおつきあい、ありがとうございました。
願わくば、皆様の人生の隣に、よきパルプンテがありますように…!(ノ*゜▽゜*)
2004年7月4日 16:03:27 藤原
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