| 結婚式以前? |
我が最愛の花嫁フローラのために、シルクのヴェールを山奥の村までとりに行く。
村人が「おや、あなた。幸せそうですね」などと言うが、まあ当然じゃボケェ。幸せに決まってるじゃないか。可愛い可愛い初恋の娘と祝言だぜ、祝言!
きっとフローラは、あのいかにも新婚向けって感じの別荘で、俺を待っているに違いない。
窓辺から差し込む光にきらめく、あのさらさらロングヘアに、この最高級のヴェールをかけてあげるのさ、俺が♪
恥らいつつも嬉しそうに微笑むフローラと、手に手をとって、教会へ向かい、
そうして厳かに式をあげるんだ。
うん。間違いない!<長井秀和…って馬超好きなのね<余談
主人公:「ただいまー♪」
ルドマン:「遅いやないか、ワレェ!」
主人公:「……は…?」
町に一歩踏み入れた途端、ルドマンダディwithお取り巻き勢がお出迎え。
待って。パパン。ラブラブなのよ。アツアツなのよ。まずはフローラとしゃべらせて!!!!
ヘンリー:「やあ。久しぶりだな!」
おまえじゃねえよ!(泣) o-_-)=○殴!
フローラと話したいのに、今度はヘンリーが割り込んできやがる。こんちくしょー。
こいつら(ヘンリー&マリア夫妻)は、主人公の友人だからと、ルドマン氏が招待しといてくれたんだが。
俺を崇拝する子分ヘンリー。俺がいかに素晴らしい漢であるか、武勇の数々を披露せずにいられなかったらしい。まあ、それは無理もない。わかるが。
しかし!
ヘンリー:「悪かったかなあ。おまえがルーラ使えること、ルドマンさんに話しちゃったんだよ」
ルドマン:「ルーラなら、どこでも一瞬なんだろ? モンスターにあうのを心配して、やめにしていたイイ場所があるんだが。この際、ぜひそこで式を挙げてもらおうと思ってな、わはは」
主人公:「あの…っ、でも、ええとっ」
ルドマン:「カジノになってるんだけどね。遥か北東の海にあるんだよ。豪華な客船が」
主人公:「いや…その…待ってっ。ほら…っ、そ、そうだっ。俺、あそこってルーラで行けないし…っ」
ルドマン:「私の記憶でナイスカバー! 全員バレーだ! 頑張れニッポン!! アテネへ!!!!」
主人公:「どこ行かす気ッスか!!!!!!!!!(泣)」
うえええん。フローラとしゃべらせれー!!!!!!! いや、ええと…ちくしょー。
ルーラ!!!!!!!!(号泣)
| やっと挙式!!! |
ところで、皆の衆。考えてみてくれたまい。
ルドマン家の壮大な結婚式。出席者。それを世話する人員。料理屋引き出物、荷物の山々…。
あんまり大勢をルーラしまくり。俺はカジノ船につくなり倒れたらしい。
気がつくとカジノ船のベッドで、傍には花嫁姿のフローラが心配そうに足踏み佇んでいる。
フローラ:「父が無理を言ってごめんなさい。あなたの身になにかあったら、私…」
うああああ可愛い!
大丈夫だ。間違いなく、きっちり嫁にしてやる。安心しろフローラ。
シルクのヴェールに、プリンセスラインの正当派なドレスが本当に似合ってるよ。
いやほんと、うちの嫁世界一ぃぃぃぃ!!!!!!!
でも、ヴェールはこの手でかけてあげたかったぜ…(ノ_<。)うっうっうっ
…と。やっと落ち着いて言葉をかわせると思いきや、
『疲れているだろうが休みくれてる暇ねえぞ、とっととひったてい!』的に、ルドマン氏が乱入。
麗しの花嫁とひき別れさせられ、主人公は一足先に甲板の教会へ。
ヘンリー、マリア、ビアンカ姐さん他の出席者が見守る中、美しい曲にあわせて新婦フローラの登場だ。
誓いを交わし、リングの交換。そして誓いの口づけを…
ヘンリー:「おいおい! 照れてないで口づけしちゃえよ!」
ヘンリー…。王家のくせに、ヤジ飛ばさせたらこれまた世界一だぜ。ははは(照れ♪)
口づけとともに、船上に花火があがる。
おおっ。これはきれいな演出だ。褒めてつかわすぞ、ルドマン♪<有頂天
こうして、主人公はフローラを嫁にとった♪
気持ち的には、レベルアップ音が百回くらい連続で鳴り響くような感じだ。千回だっていい。
だが…
| 主人公は カジノ船で 遊ぶヒマもなく ふたたび ルドマンや 皆をつれて サラボナへ もどり… その夜は遅くまで宴が続いたのだった… |
そして、夜が明けた……。
| おのれ…謀ったなァ…! ルドマンッ!!!! |
フローラ:「おはようございます。主人公さん……いえ、あなた」
目覚めた場所は、ルドマン家のれいの別荘。
フローラは、すでに身支度も整え、シルクのヴェールはタッパー(袋)にしまい、銀の髪飾りと水のリング。みかわしの服に鱗の盾とキラーピアスといういつものいでたちになっている。
フローラ:「よほどお疲れになったのね。もう夕方ですもの」
主人公:「え…」<やな予感
フローラ:「結婚式の後、休む間もなく皆を連れて帰ったんですもの。無理もないわ」
主人公:「ちょ…。ちょっと待って。てことは、まさか俺はまた…」
フローラ:「本当にわがままな父でごめんなさいね」<決定打
倒れたのかっ?
また倒れたのかっ?
ていうか、酔い潰されたワケですかっ? 結婚初夜にっ!
計画犯行だな、おのれルドマン〜〜〜〜〜っ!!!!!!!!!
軽く殺意を覚える。
フローラ:「今、こうして2人でいるのが、まだ夢みたいですわ。でも、これからはずっと一緒なのね……」
許す。(娘が可愛いから)
しかし結婚式はもとより、こんな特別な朝でさえ、着たきりすずめな主人公に、そろそろ涙がこぼれそうだ。
ターバンの中身は、実はハゲだとか触覚があるとか、そういった怪物くん的な想像までしてしまう。
ていうか、土足でベッドに寝るな。寝かすな。家族の目。<標語
フローラは、そんなお行儀の悪い主人公の母をたずねて3千里に同行したいと持ちかけてくる。
フローラ:「じっと家で待ってるだけなんてイヤなの。お願い! 私もあなたの旅に連れて行ってください! 「はい」? 「いいえ」?」
主人公:「二択で迫るのやめない?」
フローラ:「しかも、何度でも繰り返してお尋ねしますわ。さあ、「はい」?「いいえ」?」
主人公:「……「はい」…」
フローラ:「うれしい!」
主人公:「……」
フローラ:「さあ行きましょう。あなた♪」
ルドマンさんに、フローラの同行について話しに行く。
ちなみにルドマン邸のメイドは、すでに俺を「若旦那」呼ばわりだ。
いい…( ̄ー ̄)ニヤリ
さて、本題。
フローラの「私のいない所で(主人公の身に)もしもの事があったらと思うと…」の台詞に、ルドマンさんからご提案。
山奥の村の西の小島にあるほこらへ行き、その中にある壺の色を見て来ること。これにフローラが同行して、大丈夫そうか、まず試せという。
天空の盾(忘れてたよ…)と支度金まで渡してくれて、案外気持ちよく旅立ちを許してくれたのは、もちろん、重なる上記の恨みに、二日酔いで据わった目をした主人公がガンくれしてたからではない。たぶん。
では、とっとと行きましょうかね、奥さん♪
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