福島第1原発:2号機圧力容器の温度計、1台だけに
毎日新聞 2012年10月01日 20時06分(最終更新 10月01日 20時37分)
東京電力は1日、福島第1原発2号機の原子炉圧力容器底部に設置した温度計のうち、正常に測定できるのは1台だけになったとする報告書を原子力規制委員会に提出した。
東電によると、2号機の圧力容器底部には6台の温度計があったが、事故で炉内が高温多湿状態になったことなどから5台が正常に機能しなくなった。東電は今月上旬にも新しい温度計1台を設置する方針。
東電や政府は昨年末、「圧力容器底部の温度が100度未満になった」として1〜3号機を「冷温停止(れいおんていし)状態」と宣言した。東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は1日の記者会見で「圧力容器周辺にある温度計で傾向は把握できており、底部の温度計がゼロになっても問題ない」と述べた。【中西拓司】