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    <解説>
        なお、この後の展開ですが、さすがは対人戦慣れしたPKerだけあって、激弱なDeygは一方的に攻撃を受けました。
        が、なんとか耐えつつ、死ぬ直前にRecallして逃げる事に成功しました。
        まぁ、PKerからは逃げ切ったら勝ちという事で(苦笑)

        ところで、CovetousはPKerが出没するので有名なダンジョンでした。
        実際に、入り口付近に近づいただけで確実にPKerに出会うようなありさまでした。
        それが判っていた我々はCovetousには近づかないようにしてたので、何故CovetousにPKerがよく出るのか
        知らずにいました。
        が、この体験により、それが理解できたような気がします。

        もちろん

        ・モンスターが適度に弱く頻繁に出てくるので、それを狙った初心者(PKerにとっての獲物)が多くいる。

        という判り易い理由もあるのでしょうが、なによりも

        ・出入口からしばらく、細い一本道が続いている。

        というのが大きいのではないかと思います。

        私はPKした事ないし、PKerの知り合いもいないので、あくまで推測になりますが、PKerの計画はこうでしょう。

        1.Covetousを開放しておくと、冒険者達がハーピーなどを狩りに集まってくる。
          ハーピーは次々に出現するので、皆夢中になって狩り続け、ちりぢりになる。

        2.PKer仲間の数人が幽霊になって、その様子を偵察し、頃あいを見計らって待機中の仲間に連絡する。

        3.リコールやトラベルゲートを使ってダンジョンの奥に現われたPKerの集団は、
          そこから出口方向に向かって進撃を開始する。

        4.ちりぢりになって狩りをしていた冒険者に組織的反撃ができるわけが無い。
          当然ながらPKerが現われたのとは逆方向、つまり出口に向かって一本道を走って逃げる事になる。

        5.慌ててダンジョンの外に飛び出した冒険者たちは、そこに待ち伏せていたPKerの別働隊
          集中攻撃を食らって雪空の下に死体を晒す事になる…(合掌)

        これならば、作中のように単独で抵抗してきたDeygを完全に無視した事も理解できる。
        大量の獲物を狩るチャンスに、たかが一匹のザコにかかわってる暇なぞ無い!って訳でしょうな。
        つまり、Deygは死を覚悟して、逃げずに反撃をしかけた事により、逆に生還できたという事でしょう。

        …この結論に達した時、私は素直に感動しました。本気で。

        なんと合理的で、しかも理にかなった(同義デス)作戦なんだろう!!
        地形などの状況、敵の心理までも計算された、現実世界でも通用しそうな作戦!
        こんなことまで実際に再現できるなんて、UOはなんて優れた仮想世界なんだ!!てね。

        残念ながら今では見る影も無いですが…。

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