だれしも、友人のひとりやふたりはいるもの。
しかし、改めて「友人ってなに?」って考えてみると、一緒に遊ぶだけではなくて、自分の相談にのってくれたり、困ったときに助けてくれる人ではないでしょうか。
つまり、友人は困ったときに助け合う関係(互恵あるいは相互依存)で成り立っているのです。
■友情はこうやって形成される
もし、ある友人への依存度が低ければ、その友達は自分を助けてくれるとは限らないので、他にもっと望ましい友達がいれば乗り換えてしまいます。
反対に、依存度が高ければ、困ったときに助けてくれるので、多少の犠牲を払ったとしても、関係を維持しようとします。
これは、ドラえもんに登場するスネ夫が、いつもジャイアンにおもちゃをとられても、自分をいじめる者から身を守ってくれるので、友人でいるのと同じです。
そして私たちはこれを、“友情=友人関係”とよんでいるのです。
けれども、なかなか現実には自分が困る状況というのは少なく、その友人が本当に助けてくれるのかという保証はありません。
では、ひとは一体なにを基準に友人関係を維持しているのでしょうか。
■友情を伝えるシグナルとは?
ラトガース大学のロバート・トリヴァースは、困ったときに助け合う関係が友人間で成立するには、ふたりのあいだに長期的な関係が必要だと指摘しています。
つまり、日常的に「助けてくれるかも」と思わせることが、期待へとつながり、友情を形成するのだというのです。
実際、神戸大学大学院の大坪庸介らの研究によって、このことがあきらかになりました。
大学生を対象に、友達が自分のためになにかをしてくれる場面(誕生日をサプライズで祝ってくれる)を想定して、相手が自分に注意を払っているかどうか(誕生日を覚えていてくれた/偶然知った)、そのことが自分に利益をもたらしたかどうか(プレゼントが欲しいモノだった/いらないモノだった)の関係が調べられました。
すると、注意があった場合の方がない場合よりも、その友達は自分との関係を大事に思っていると考え、利益のあるなしには関係しないことがわかったのです。
そして、トリヴァースのいうような長期的な関係である必要はなく、短期的な場合にもあてはまることがわかりました。
男女に差はなく、またその友人関係が同性か異性かについても関係がなかったのです。
つまり、本当に助けてくれるかよりも、助けてくれるのではと期待させることが、友情を維持していくには必要だったのです。
もちろん、困ったときに本当に助けることは大事です。けれども、普段から相手に注意を払って気づかうことはもっと大事なことだった、というわけです。
【心理学で明らかになったこと】
【参考】
※ Trivers, R.L. (1971)『The evolution of reciprocal altruism』 Quarterly Review of Biology
※ 大坪庸介ら(2011)『友情を伝えるシグナルについての研究』 日本社会心理学会2011年度第52回大会
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わたしが期待してた友達は、大切なときに助けてくれなかったけどね。
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