Updated: Tokyo  2012/10/01 19:07  |  New York  2012/10/01 06:07  |  London  2012/10/01 11:07
 

10年ぶり入閣の田中文科相:組織運営課題に、中国と独自パイプ (1)

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  10月1日(ブルームバーグ):文部科学相に就任した田中真紀子元外相は小泉純一郎政権の外相時代、人事などをめぐって官僚と激しく対立し、更迭された経緯がある。10年ぶりの入閣で、組織をどう動かすことができるかが課題だ。父親の田中角栄元首相は日中国交正常化を成し遂げた功労者で、田中氏もたびたび訪中するなど中国とは独自のパイプを持っている。

野田佳彦首相は1日午後の会見で、田中氏の起用の理由について「科学技術庁長官、衆院文部科学委員長を歴任されるなど文部科学行政に通じておられることに加え、持ち前の発信力を政策面で発揮してもらうことを期待している」と説明。中国との関連については「日中関係が云々で文部科学相を選ぶことはない」と否定した。

田中氏は1944年1月生まれの68歳。93年の衆院選で初当選。自民党時代は父親譲りの歯に衣着せぬ言動で人気を集め、2001年の小泉政権誕生に貢献。外相に就任し、外務省職員による官房機密費流用事件の対応などに当たった。

「外務省は伏魔殿」などと官僚を批判したが、米国要人との会談キャンセル、イラン外相との会談に遅刻したことなどが報じれられ、外務省は混乱。最終的には翌02年、東京で開かれたアフガニスタン復興会議の運営をめぐる官僚との対立で、混乱収拾のために当時の野上義二事務次官とともに更迭された。

元自民党衆院議員で田中氏の外相時代に衆院外務委員会理事を務めていた米田建三・国際経済交流協会代表理事は、田中氏の起用について「人気が上がるのではないかという下心も見え、無責任だ。外相の時の失態や官僚を統率する力量のなさを見ても国務大臣に任命すべきではないという人は多い」と指摘した。

記事についての記者への問い合わせ先:東京 広川高史 thirokawa@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:大久保義人 yokubo1@bloomberg.net

更新日時: 2012/10/01 18:22 JST

 
 
 
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