自民党総裁に選出された安倍晋三氏(58)が“3500円カツカレー報道”をきっかけに、さっそく「庶民感覚がない」と叩かれた。だが、ネットには「マスコミのネガティブキャンペーンか」と一斉に反発する書き込みが出現。話題のカツカレーは果たして高いのか、そうでもないのか? 調査をすると、なぜか政権交代前にタイムスリップし、意外なところから反省の弁が飛び出した。
総裁選直前に行われた安倍陣営の出陣式は、ホテルニューオータニで行われた。約50人の国会議員が集まり、みんなが食べていたのがカツカレーだった。
これを26日の関西のテレビ番組「ちちんぷいぷい」(MBSテレビ)が「安倍氏が総裁選前に高級ホテルで食べたカツカレーは3500円以上」と報道。番組では永田町に取材に来た男性アナウンサーがスタジオに「いくらだと思いますか?」と投げかけ、「1500」「2000」「3000」と予想が飛び交う。男性アナが「みなさん庶民ですね~。3500円以上です」。出演者たちは「え~っ!?」とビックリ。
番組では“小ネタ”の扱いだったが、ネット上はすぐに炎上した。というのも麻生政権バッシングをほうふつさせたからだ。当時、首相だった麻生太郎氏(72)は漢字の読み間違いなど政治手腕以外の点で叩かれた。国会審議で民主党の牧山弘恵参院議員(47)から「カップラーメンの値段を知っていますか」と問われ「今は400円くらいかな」と答弁し、庶民感覚がないと大バッシングに遭った。
また、連日のようにホテルのバーに通ったこともヤリ玉に挙げられたのは記憶に新しいところ。今となっては「どれも大したことじゃなかった」と与野党問わず関係者は振り返っている。
カップラーメン答弁については、ある自民党参院議員が「あの牧山さんってのはいつも間の抜けた質問をするんだ。そういう意味では要注意人物。カップラーメンの値段なんてどうでもよかっただろ」とむしろ質問者に責任ありと話している。
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