行政書士の資格を取得し、いざ開業するとなると、どの程度の収入が見込めるのでしょうか。その答えは、「自分の努力次第」です。それならば誰でも同じ、と思う方が多いかもしれませんが、いわゆる普通の会社員や公務員を指すサラリーマンという給与所得者である以上、会社や上層部の都合、さらには年齢や勤続年数により、自分の努力だけでは決してなしえない年収金額が存在するはずです。
その点、強みを持っているのが、行政書士を含む専門職になるのです。専門職とは、専門性を必要とする職業のことで、現代日本においては、国家資格を指す場合が多いです。この国家資格を有していれば、就職や転職はもちろんのこと、年収を上げることも決して不可能ではありません。
行政書士の年収に関しては様々な情報が飛び交い、平均的に500万円とか600万円、本業に専念していれば1000万円以上、副業的にやっているのであれば150万円以下など、その見解もまた多様にあります。これは裏を返せば、行政書士においての年収は、まさに自分で決められると考えても過言ではないでしょう。ある資格年収ランキングで、行政書士が第1位として挙がり続けているのは、そのためです。
年収を自分で決めるということは、必ずしも不可能ではありません。前述した会社員や公務員のように、現在の立ち位置でおおよそが定められているのでは、日々どんなに努力をしても変えようのない領域ですが、行政書士が国家資格を要する専門職である以上、それを活かして努力を重ねれば重ねた分だけ、年収に反映されるはずです。そもそも行政書士の資格を取得するために、並々ならない努力が出来た人であれば、その資格を有効活用する努力もまた、それ以上に出来る可能性を秘めているのではないでしょうか。
だからこそ、ここで大事なのは、決して行政書士資格の取得をゴールに定めない、ということです。年収を自分の理想通りに決めていくためには、取得してからの努力にかかっており、自分次第になるわけです。例えば経験不足というハンデがあったとしても、これまで積み重ねてきた知識やスキルは、これからの貴方の努力によって、いかようにもリターン(利益)に変えていくことが出来ます。