ネットバンク窃盗:中国人リーダー、関東でも事件関与か
毎日新聞 2012年10月01日 02時30分
福岡県警が摘発したインターネットバンキングの預金窃盗事件で、中国人グループの現金引き出しのリーダー格だった中国籍の会社員、尚洋被告(32)=福岡市博多区=が、関東地方で起きた同様の事件にも関与した疑いがあることが捜査当局への取材で分かった。一方、尚被告の指示で金融機関のATM(現金自動受払機)で現金を引き出していた「出し子」役の中国人留学生らは、福岡県警の調べに「安易な気持ちでやった」と供述。中国の犯罪組織が主導したとみられる事件に、留学生が気安く加担した実態が浮かび上がった。【遠藤孝康】
◇「次の公判ですべて言います」
「犯罪とは思っていなかった。依頼したのが中国の犯罪組織かどうかも知らない。次の公判ですべて言います」。尚被告は先月13日、福岡拘置所で面会した記者にそう語った。