2012/09/30(日曜) 21:13

イラン、「アメリカにイラン反体制派組織のテロの責任がある」

アメリカ政府がイラン反体制派テロ組織MKO・モナーフェギンをテログループのリストから削除したことを受け、イラン外務省はこの組織の過去や現在、そして、将来におけるテロ活動の責任はアメリカにあるとしました。

 

アメリカ政府は28日金曜、テロ組織モナーフェギンの名前をテログループのリストから削除しました。

モナーフェギンのメンバーは、今後、より公然と、アメリカ特に、同国の議会議員の支援を受けられるようになります。

イラン外務省は29日土曜、声明の中で、このアメリカの無責任な措置を強く非難し、「アメリカは、国際法規や取り決めに反するこうした措置により、モナーフェギンが過去に行ない、現在、そして、将来行なう可能性がある全てのテロ活動の責任をとるべきである」としました。

また、アメリカ政府は、長年に渡り、モナーフェギンを秘密裏に支援した後、この嫌悪すべきテロ組織をテログループのリストから削除することで、自らが行なっている反イラン的な措置の件数を増やし、再度、アメリカの行動がどんな論理にも合致しないことを示した、とされています。

さらに、「このグループは、以前にも、アメリカで何の障害もなく、自由に活動していたが、アメリカ政府は、この措置によって、依然としてテロリズムを手段として扱うことでこの問題に対するダブルスタンダードを利用し、テロリズムを良いものと悪いものに分類することを示した」とされています。

モナーフェギンは、1980年代、イラン・イラク戦争勃発と同時に、イラン国民に対し武力闘争を開始しました。モナーフェギンのテロ活動により、イランの各都市で、政府関係者など防衛する手段を持たないイラン人1万2000名が殉教しました。

モナーフェギンはまた、イラクのクルド人やシーア派イスラム教徒などイラクの反体制派を弾圧する上で、イラクの旧サッダーム・フセイン政権とも協力していました。

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