社説:スポーツ事故 子どもたちの命を守れ

毎日新聞 2012年10月01日 02時30分

 今年度から中学1、2年生の体育の授業で柔道や剣道などの武道が必修となり、女子も参加する。柔道を選択した中学校が64%の6837校で最も多く、その6割弱が10、11月に授業を開始する予定だ。長年見過ごされてきた柔道事故の深刻さがクローズアップされ、柔道未経験者の教師に対する研修をはじめとする安全対策に時間を要したためだ。

 部活動でも授業でも子どもの命を預かる立場にある教師が医学的根拠に基づく指導を求められるのは言うまでもない。体の接触を伴うスポーツでは頭部外傷についての知識は必須だ。有識者会議のメンバーで脳神経外科医の野地雅人氏は「脳しんとうを軽視してはいけない」と話す。

 意識を失わなくても頭痛やめまい、吐き気などの症状があれば直ちに休ませて意識状態を見極め、場合によっては専門医の診察を受けさせる。復帰も慎重に進めなければならない。また頭部を打っていなくても安心はできない。強く、速く揺さぶられることで頭蓋骨(ずがいこつ)と脳をつなぐ静脈が破断する加速損傷を疑うことも必要だ。

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