'12/10/1
震災がれき広域処理を考える
東日本大震災の被災地で発生したがれきの広域処理の問題点を考える講演会が30日、福山市西町の福山商工会議所であった。約30人が参加した。広島県保険医協会(広島市南区)の主催。
環境総合研究所(東京)の池田こみち顧問(63)が講演した。被災地以外の自治体ががれきを受け入れる広域処理について、池田顧問は「岩手、宮城の両県のがれきは海への流出も多い」と説明。両県内にある焼却炉などで「処分が可能だ」と話した。
その上で「税金を使ってがれきを運び出す必要があるのか」と広域処理を呼び掛ける国の姿勢を疑問視。「被災者は、がれき処理より雇用の確保や住宅の再建を望んでいる」と訴えた。