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'12/9/30

反対住民の封鎖車両撤去 普天間ゲート前で県警


 沖縄県警は30日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の大山ゲート前で、新型輸送機MV22オスプレイ配備に反対して座り込んでいた住民らを排除し、基地を封鎖するため住民が止めた車12台を、レッカー車などで撤去した。米軍は同ゲートからの車両の通行を再開した。

 住民らは大山ゲートを含む三つの出入り口前に乗用車や軽トラックなどを止め、29日午後から同飛行場に車両が出入りできない状態になっていた。

 大山ゲートでは30日午後0時50分ごろ、警官隊約70人が盾を持ってゲート前に入り、住民の両手両足をつかんでゲート前から移動させた。一部の住民は、ゲート前に止めてあった車の中に乗り込み、クラクションを鳴らすなどして一時、激しく抵抗した。

 県警は同1時半ごろから、車のレッカー移動を始め、警察官が車内にいる住民に「駐車禁止」と書かれたステッカーを示すなどして警告、車を移動させた。

 ゲート前にいた沖縄市の無職女性(60)は県警の対応について「うちなんちゅ(沖縄県民)が日本政府に操られているのはおかしい。善良な市民の気持ちが届いていると思いたい」と話した。

 浦添市の主婦知念紀子ちねん・のりこさん(48)は「警察官は私たちがなんのために座り込んでいるのか理解していない。ただでさえ危険な基地に、オスプレイを配備するのはとんでもない」と憤った。




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