テロやハイジャック防止のため、金属探知機に反応しなかった人にも一定の割合で身体検査を行う新方式の航空保安検査が１日、成田、羽田など国際線が発着する全国２９の空港で始まった。
保安検査の国際基準が強化されたことに伴う措置。従来は金属探知機で警報音が鳴った場合だけ体に触れる検査を行ってきたが、探知機では検出されない爆発物もあり、２００９年にはオランダ発の米国機でこうした爆発物を使ったテロ未遂事件も起きた。
新基準では、体の状態が映し出されるボディースキャナーを使うか、身体検査を強化するかのいずれかが求められていたが、日本では、費用面や心理的な受け入れやすさを考慮し、無作為抽出した人に身体検査を行う方法が採用された。