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'12/9/30

広島安佐商工会で使途不明金


 広島安佐商工会佐東支所(広島市安佐南区)で、ずさんな会計処理のため160万円が使途不明になっていることが29日、分かった。処理を担当した40代の元男性職員は8月8日付で停職3カ月の懲戒処分を受け、同月末に依願退職。処分を決めた広島県商工会連合会(中区)は公表していなかった。

 連合会によると、元職員は連合会から同支所に出向。地域のイベントなどを担当した昨年4月以降、会計処理を放置したり、支払いのため引き出した現金を紛失したりして計160万円の使い道が分からなくなった。

 決算報告などが上司に上がらなかったため、ことし7月になって発覚。連合会は、調査で私的に流用した事実は見つからず「横領などの犯罪性はない」と判断した。元職員は全額返済したという。

 県内では、尾道しまなみ商工会瀬戸田支所(尾道市)に勤務していた女性職員が共済の解約金など657万円を横領したとして7月に懲戒解雇。連合会は「明らかに犯罪行為で重大な事態」と今月20日に処分を発表した。

 元職員の停職処分を公表しなかったことについて、連合会の松岡博之事務局長は「公表基準がなかったためで隠す意図はなかった。公的な団体として今後は解雇や停職の処分は公表する」と話している。




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