自民党の中川秀直元幹事長(68)(比例中国)は30日、広島市内で開いた党広島県第4選挙区支部の役員会で、次期衆院選に立候補せず、引退する意向を表明した。近く東京都内で記者会見する。
会議後、読売新聞の取材に、「不出馬だ。代議士も引退する」と答えた。自らが推した安倍晋三元首相が党の新総裁に選ばれたことを受け、「世代交代のちょうどいい時だ。長老支配や派閥支配と言われないよう、自民党は生まれ変わるべきだ」と述べた。今後も政治活動は続けるといい、後継者については「公募で決めることだ」とした。
中川氏は慶応大を卒業後、日本経済新聞記者を経て1976年に初当選し、現在10期目。科学技術庁長官や官房長官を歴任、2006年9月から07年8月まで党幹事長を務めた。