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事件
鳴戸部屋でセクハラ・暴行「関取の夢断たれた」 元力士ら2200万円賠償求め提訴
2012.9.29 01:30
大相撲の鳴戸部屋(千葉県松戸市)に所属していた元力士2人が、同部屋の行司や他の力士からセクハラ行為や暴行を受けたとして、昨年11月に死去した先代鳴戸親方(元横綱隆の里、本名・高谷俊英)の妻などを相手取り、計2200万円の損害賠償を求める訴えを千葉地裁松戸支部に起こしていたことが28日、分かった。提訴は10日付。10月29日に第1回口頭弁論が開かれる。
訴えを起こしたのは、18歳と22歳の元力士。
訴状などによると、18歳の元力士は平成23年3月以降、行司から、就寝中に下半身を触られるなどのセクハラ行為を受けたという。被害を訴えたところ行司は謹慎処分となったが、元力士はその後、他の力士から暴行を受けるなどして24年1月に引退。「先代親方は行司を指導監督すべき地位にあったのに、セクハラ行為を契機に引退せざるを得なくなった」として、先代親方の法定相続人である妻子と行司に賠償を求めている。
また、22歳の元力士は23年2月にちゃんこ鍋の味付けをめぐり、先代親方から「精神注入棒」と書かれた長さ1メートル以上の角材で殴られるなどしたという。元力士は同年5月に引退。「身体的、精神的な苦痛を負い、関取への夢を断たれた」としている。
先代親方は糖尿病を克服し30歳で横綱になったことから、当時の人気番組と重ねて「おしん横綱」と呼ばれたが、昨年10月に弟子への暴行疑惑が浮上。日本相撲協会が調査に乗り出した直後に急逝した。
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